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中国は来月1日に建国70年を迎え、香港でも政府主催の祝賀式典が開かれて政財界の関係者など1万人以上が出席する予定です。

式典の会場となる国際会議場の前の広場では毎年、式典に併せて中国国旗などの掲揚式が行われてきましたが、ことしは治安上の理由でこれを取りやめ、式典の出席者は会議場の屋内で国旗掲揚の様子をモニターで見る形式を取ることになりました。

香港市民の間では、政治や社会への中国政府の影響力が高まるにつれ香港の高度な自治を認める「一国二制度」が損なわれつつあると反発が広がっていて、式典の当日には中国政府や香港政府に抗議する大規模なデモ行進が呼びかけられています。

香港政府はこのほか、毎年10月1日の夜に行われてきた中国の建国を祝う花火大会も安全上の理由で中止することを決めていて、祝賀行事が大々的に行われる中国本土とは対象的に、香港では警戒が強まっています。

香港の民主派団体「香港衆志」の幹部で5年前、民主的な選挙を求める抗議活動「雨傘運動」を主導した黄之鋒氏が28日会見し、11月に行われる予定の区議会議員選挙に立候補すると明らかにしました。

黄氏は「今回の選挙を通じて、市民は自由な選挙のためにたたかうという意志を示し、香港政府や中国に圧力をかけていきたい」と述べました。

区議会議員選挙は香港では唯一、18の区議会、合わせて452議席すべてが市民の直接投票で決まるため、民意を反映しやすいとされ、来月4日から始まる立候補の受け付けを前に、抗議活動に参加する若者たちの間で立候補の動きが活発になっています。

一方で雨傘運動のあと、議会に当たる立法会の議員選挙などでは「香港の独立を志向している」と見なされた人が、香港の憲法に当たる基本法に触れるとして立候補が認められないケースが相次いでおり、今回も選挙管理当局が一部の立候補を認めないのではないかとの懸念が高まっています。

黄氏をはじめ民主派の立候補が認められない場合、市民からの激しい反発は避けられず、今後の抗議活動の行方を大きく左右するとみられます。

香港の若者たちが民主的な選挙の実現を求めた「雨傘運動」から5年の節目となる28日、「雨傘運動」のリーダーの1人だった周庭氏がインタビューに応じました。

周氏は「一連の抗議活動は、5年前の雨傘運動の時とは違ってリーダーがいない。しかし、市民がいろいろな場所で民主化に向けた運動を行うようになり、市民の成長や進化を感じている。これは5年前には想像もできなかったことだ」と話しました。

そのうえで「政府や警察による弾圧が日に日に強まるのにつれて、市民の怒りがどんどん激しくなっている状況だ。引き続き、抗議活動を続けるとともに国際社会とも連携していきたい」と話しました。

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