「カシミール問題に積極的関与を」パキスタン首相 国連で訴え #nhk_news https://t.co/51sHk8DCCW
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年9月28日
パキスタンは長年、カシミール地方の領有権をめぐってインドと争っていますが、先月、インドは実効支配しているジャム・カシミール州の自治権を撤廃し、パキスタンは自治権の回復を訴えています。
こうした中、パキスタンのカーン首相は27日、ニューヨークの国連総会で演説し「ジャム・カシミール州では自治権が撤廃されて以降、外出禁止令が続き、住民は拘束され人権侵害が行われている」と述べ、インド側の対応を非難しました。
そのうえで「カシミール問題について国際社会は静観するのではなく責任をもって行動を起こすべき時期に来ている」と述べ、早期解決に向けて国際社会の積極的な関与を訴えました。
一方、カーン首相は「核保有国が戦えば、世界規模で非常に深刻な結末になり得る」とも主張し、インド側を強くけん制しました。
この問題をめぐっては、国際社会の仲介を求めるパキスタン側に対し、インド側は2国間の交渉で問題を解決するべきだという立場を崩しておらず、双方の溝は埋まっていません。
カーン首相としては、各国の首脳らが集まる国連総会の場で、カシミール問題を提起することでインド側に対する国際的な圧力を強めるねらいがあるものとみられます。