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中国の上海では、今月27日、アメリカに本社がある会員制の大型スーパーコストコの中国大陸1号店が開店しました。

米中両国は、それぞれの輸入品に対して追加の関税措置をとるなど貿易摩擦が激しくなっていますが、広い店内には、中国の国産品だけでなく、アメリカ産の牛肉や果物なども数多く販売されています。

アメリカ産の牛肉を購入するという男性は「中国産と比べると、飼育技術などが違うからいいです」と話すなど、店内では、多くの人がアメリカ産の商品を手に取る姿が見られました。

この店では、開店初日には大勢の買い物客が殺到して混乱したため、オープンからおよそ4時間後に急きょ、営業を中止したということで、その後も店内への入場規制が行われています。

中国メディアは、初日には車が駐車場に入るまでおよそ3時間かかったなどと、多くの客が訪れてにぎわう様子を伝えていて、話題になっています。

買い物客の中には「米中関係がもっと悪くなったら国産品を買うと思う」と話す人もいますが、この週末も大勢の買い物客が訪れると予想されていて、これまでのところ、上海の人たちは、貿易摩擦より新しいスーパーに関心が集まっているようです。

中国国営の新華社通信によりますと、中国共産党は30日、習近平国家主席らの指導部が中央政治局会議を開き、今後の重要方針を話し合う会議、中央委員会総会をことし10月に北京で開くことを決めました。

中央委員会総会が開かれるのは、去年2月に開かれて以来、1年8か月ぶりです。

今回の中央委員会総会では、中国の特色ある社会主義制度を完全なものとすることや、国の統治システムや統治能力の近代化などを主要議題にするとしていて、一党支配の統治の根本に関わる問題を議論する予定です。

ただ、中国では、抗議活動が続く香港や、アメリカとの貿易摩擦などが大きな課題となっていて、こうした議題にも議論が及ぶ可能性もあります。

習近平指導部はことし10月1日に、中華人民共和国建国から70年になるのに合わせて、北京の天安門広場で過去最大規模の軍事パレードを行うなど国威発揚を図ることにしていて、今回の会議を通じて、一層求心力を高めたいものとみられます。

 香港で政府への抗議デモが続いている問題で、トランプ米大統領は30日、「もし(中国との)貿易交渉がなければ、香港ではもっとひどいことが起こり、もっと暴力が振るわれていただろう」と述べ、米中間の貿易交渉が中国に対する一定の圧力となっているとの見方を示した。

 記者団から中国との貿易交渉と香港問題の関連性を問われて答えた。トランプ氏は「私が貿易(交渉)をやっていることが香港の事態の沈静化につながっていると思う」と自説を述べ、「我々は2、3日中にもっと多くのことが分かるだろう。とても人道的な方法がとられることを望んでいる」と述べた。

アメリカ政府は、来月1日に中国からの輸入品に対する関税の上乗せの対象を拡大する措置を発動しますが、中国側もすぐに報復措置を行うことを表明していて、関税引き上げの応酬に歯止めがかからない状況です。

これについてトランプ大統領は30日、ホワイトハウス「今回の関税の引き上げでアメリカ企業の13%が中国から撤退するという情報がある。私たちはこの戦いに勝つだろう」と述べ、中国が貿易交渉で譲歩しなければ中国経済は悪化していくとけん制しました。

そのうえで、来月上旬にワシントンで開催予定の米中の閣僚級協議について「キャンセルはされてないので様子を見る」と述べ、アメリカ側として協議を行いたい意向を示しました。

米中の貿易交渉をめぐっては、アメリカ側が大量の農産品の購入などを求めている一方、中国側は、通信機器大手ファーウェイへの締めつけの緩和などを求めているとみられますが、協議が開催されて交渉が進展するかは見通せない状況です。

香港の警察は30日、5年前の抗議活動、「雨傘運動」を主導したリーダー2人と、立法会の民主派の議員3人を逮捕したほか、31日に予定されていた集会やデモ行進を認めない決定をしました。

デモを呼びかけていた民主派の団体は、31日の抗議活動の中止を決めましたが、逮捕者が相次いだことへの反発が広がり、香港島の中心部には多くの市民が集まり、デモ行進を行いました。

参加者たちは、「警察などは香港を乱すのをやめろ」と書かれたプラカードを持って、「よき時代の香港を取り戻せ」などとシュプレヒコールを上げていました。

デモ行進に参加した30代の男性は、「中国共産党が徐々に香港を飲み込もうとしている。香港政府がどんなにわれわれの闘う意志を消し去ろうとしても、絶対にあきらめない」と話していました。

一部の若者たちは、日本時間の31日午後6時半ごろから、議会にあたる立法会や政府庁舎の周辺に集まり、建物の周囲に設置されたバリケードの外側から物を投げるなどし、警察が催涙弾を使って排除に乗り出しています。

香港の民主派議員らは、8月31日が、中国の全人代全国人民代表大会が5年前に香港トップの行政長官を選ぶ選挙に民主派が立候補することを事実上閉ざす決定をした日にあたるのにあわせて、中国の習近平国家主席に対して書簡を送り、民主的な選挙を求めました。

書簡は24人の連名で作成され、「5年前の抗議活動、雨傘運動のあと、香港市民の北京や香港政府に対する不満や不信は増しており、市民が民主や自由を求める気持ちを止めることはできない」とした上で、「香港の政治改革を速やかに行い、行政長官と立法会議員の選挙について、真の普通選挙を強く求める」としています。

書簡は香港にある中国政府の出先機関ファックスで送ったということです。

香港で、先月上旬の抗議活動に関連して30日夜遅く、警察に逮捕され、警察の職務執行を妨害した疑いで起訴された立法会の民主派議員、区諾軒議員(32)譚文豪議員(44)が31日午後、保釈されました。

保釈後、2人は会見し、区議員は、「私たちの体を拘束できても、人の心を拘束することはできない。香港の市民たちが抗議活動に出ている時に政治家を逮捕しても問題を解決できない」と述べました。

また、譚議員は、「私の逮捕に政治的な意図があったのは明確だ。香港の人たちは必ず立ち向かい、続けなければならない」と述べ、香港の人たちに抗議活動を続けるよう呼びかけました。

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