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 もう一つ、声明ではっきりしたのが、「高浜原発のドン」の経歴だ。

〈1970年部落解放同盟福井県連高浜支部が結成され、(中略)部落解放同盟福井県連合会も同時に結成されている。その結成に尽力したこともあって、森山氏は県連書記長(同時に高浜支部書記長)に就任。2年間書記長の要職に就いている〉

 森山氏が県連書記長の要職にあったことを、解放同盟トップが認めたのだ。その一方で、

〈その言動が高浜町への厳しい指摘であったり、福井県に対する過度な指摘等が問題とされ、2年で書記長職を解任されており、それ以後、高浜町の職員として従事するようになる。確かに解放同盟の関係者であり、県連結成に尽力したひとりではあるが、解放同盟内で影響力を持っていたのは、2年間の書記長当時だけ〉

 つまり、森山氏は50年近く前に解放同盟から切られていたわけだ。それゆえ、〈森山氏自身による私利私欲という問題に部落解放同盟としては一切の関与も存在しない〉と断じている。森山氏はその短期間の経歴を勝手に利用して町役場の助役に就任。高浜原発3号機・4号機の誘致や建設に奔走した末に、「ドン」へと変貌を遂げたのであろう。

 実際、関電が公表した社内報告書にある、「お前の家にダンプを突っ込ませる」「お前にも娘があるだろう。娘がかわいくないのか?」といった恫喝の記録からは、彼が自身の背景を暗に仄めかして関電を惑わし、畏怖させていた様子が窺える。その結果、恐怖の呪縛にとらわれた関電幹部らは金品を返すことができなかった。

 しかも森山氏を、人権問題の専門家として「先生」と呼んで厚遇してきたのである。両者の関係を放置してきた責任はどこにあるのか。組坂委員長の声明から、これらの問題が浮き彫りになった。

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