https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

香港の警察によりますと日本時間の11日午前8時半前、香港島東側の住宅地で抗議活動に参加していた若者に警察官が発砲し、少なくとも1人がけがをして病院に搬送されました。

現場の映像では、警察官が抗議活動に参加していた男性を取り押さえようとした際に、正面から近づいてきた黒い服と黒いマスク姿の若者に1発発砲し、その直後、背後から近づいてきた黒い服と黒いマスク姿の別の若者に2発発砲する様子が確認できます。

香港メディアによりますと、現場周辺では当時、大勢の若者たちが路上に物を置いて道路を塞ごうとしていて、警察官が取締りにあたっていたということです。

香港では11日、SNSを通じて、交通を妨害して政府や警察に抗議しようという呼びかけが行われていて、各地で道路を塞ぐ市民とこれを取り締まろうとする警察との間で衝突が起き、九龍半島では大学周辺で警察が催涙弾を使って強制排除に乗り出しました。

また、地下鉄でも線路上に物が置かれたため、一部で運行を取りやめています。

香港では先週、一連の抗議活動が始まって以来、初めての死者が出たあと、警察や政府に対する市民の反発が激しさを増していて、混乱が続いています。

SNSで中継された現地からの映像では、警察官が路上でデモに参加していた人に銃をつきつけて制止しようとしていたところ、もみ合いになり、続けざまに3発発砲する様子が確認できます。

警察官は、デモに参加していた人ともみ合いになった際に、正面から近づいてきた黒い服を着た人に発砲したあと、背後から近づいてきた別の黒い服を着た人にも2発発砲しました

銃声がした直後に、黒い服を着た2人が路上に倒れ込み、2人の警察官によって地面に押さえつけられましたが、このうち1人は逃走を図ろうとして警察官に取り押さえられました。

周辺では、スマートフォンなどで一部始終を撮影している人の姿も見られました。

香港では抗議活動を行っていたとみられる男子大学生が今月8日に死亡したことを受けて、政府や警察への市民の反発が広がり、10日夜は中心部で追悼集会が開かれたほか、香港の繁華街や住宅地など各地で警察と若者の衝突が相次ぎました。

朝になって、交通機関を妨害して警察や政府に抗議しようという呼びかけに応じた若者が地下鉄の線路や道路に障害物を置くなどして一部の地下鉄やバスが運行を取りやめていて、この影響で多くの大学で授業が休講となっています。

また、大学や高校では授業のボイコットや座り込みも呼びかけられ、このうち中心部の高校では、校門前に一部の生徒が座り込んで「香港を取り戻せ」などと叫んでいました。

座り込みに参加している16歳の生徒は「警察は過剰に武力を使っている。政府は市民の意見を聞くべきだ」と話していました。

政府や警察への反発は学生や若者のほか一般の市民にも広がっていて、香港では男子大学生の死を受けて、政府と市民の対立が一層深まっています。

香港の警察などによりますと11日朝、香港島東側の住宅地で抗議活動に参加していた若者に警察官が発砲し、21歳の男性がけがをして病院で治療を受けていて、重体だということです。

これを受けて午後には、警察に抗議しようと、香港島の中心部にある金融街で抗議活動が呼びかけられ、周辺の金融街で働く昼休み中の会社員など数百人が「警察は殺人者だ」などと声を上げながら路上にあふれました。

集まった多くの市民は、ガスマスクなどの装備をしていない状態でしたが、警察は催涙弾を何度も撃ち込み、通りいっぱいに白い煙が立ちこめたため、スーツ姿の会社員が走って避難するなど混乱が広がりました。

このほか香港では11日、SNS上の呼びかけに応じて道路を塞ぐ市民と、これを取り締まろうとする警察との間で衝突が各地で起き、香港政府によりますと、これまでに発砲を受けた男性を含めて男女合わせて49人がけがをして病院で手当てを受けたということです。

林鄭月娥長官は11日夜、急きょ記者会見し、「きょう発生した交通網への暴力的な妨害は、市民生活に影響が出ただけでなく市民を危険にさらし、学生が警察に撃たれたり、一般市民が火を放たれるなど多くの被害者をもたらしている」として、一部の市民による抗議活動を強く非難するとともに、市民に自制を呼びかけました。

香港では先週、一連の抗議活動が始まって以来初めての死者が出たあと、抗議活動の中心となっている若者以外の市民の幅広い層に警察への反発が広がる一方で、警察は抗議活動を抑え込む姿勢をさらに強めていて、双方の対立は一層激しくなっています。

警察が催涙弾を発射した香港島のセントラルは、アジア有数の金融センターの中心地で、当時は昼ごはんを食べるために外出する市民も多く、警察に対する不満の声が聞かれました。

このうち、近くの会社で働く女性は「警察は武器も持っていない人を至近距離で撃っている。これ以上はもう受け入れられない。これは香港ではない」と警察に対し、強い憤りを感じていました。

また、弁当を買いに会社から出てきたという男性は「昼ごはんの時間に歩いているだけなのに、なぜ催涙弾を撃つ必要があるのか。警察はコントロールを失い、何をしてもいいと考えているのではないか」と話していました。

香港で抗議活動に参加していた若者に警察官が発砲したことを受けて、国際的な人権団体「アムネスティ・インターナショナル」の香港支部が声明を発表しました。

この中で「香港の警察が撃った実弾は明らかに武力を乱用したものだ。これは取締りのためではなく、報復のために制御が効かなくなった行為だ」と警察を批判しました。

そのうえで「早急に独立した調査機関が警察の対応を確認し、さらに多くの命が危険にさらされることを防がなければならない。武器を持っていない人に警察が至近距離から発砲することは直ちにやめなければならない。警察は状況を悪化させるのではなく、沈静化するために運用されなければならない」として、警察が対応を改善させるよう呼びかけてました。

香港の警察の報道官は11日の定例記者会見で、警察官が現地時間の午前7時ごろ、3人に対して銃で実弾3発を撃ち、このうち1発が21歳の男性の腹部に命中したと説明しました。

そのうえで、発砲の状況を映した映像を示しながら「銃が奪われそうになったので撃った」と述べて、対応に問題はなかったとして発砲を正当化しました。

さらに、警察官による銃器の使用に関しては「厳格な指針があるが必要な時はあらゆる方法を使う」と強調しました。

報道官によりますと、男性は病院で手術を受けて命に危険はないとしています。

また報道官は、警察官がオートバイに乗って逃げる黒い服を着た市民の集団に突っ込んだ映像については「警察官は、ハンマーで襲われたからだと話している」と説明しました。

一方で、報道官は11日の一日で、地下鉄の車両が放火されるなど120か所が放火や破壊の被害にあったとしたうえで、若者が町なかで口論になった一般市民に油のようなものをかけて火を放つ様子も映像で示し「暴徒による許せない犯罪で、必ず調査して裁きを受けさせる」と述べました。

そのうえで警察は、「混乱でみなが危機に陥っている。愛と平和の価値観といいながら暴徒は暴力を使っている」と批判し、「市民は冷静になって、警察への恨みの気持ちを広めないでほしい」と述べ、市民に自制を求めました。

アメリカのポンペイオ長官は8日、ドイツでベルリンの壁崩壊から30年に合わせて講演し、「中国共産党は、東ドイツの人なら恐ろしいほどよく分かる方法で国民を抑圧している」などと述べました。

これについて、中国外務省の耿爽報道官は11日の記者会見で、ポンペイオ氏は、政治的な目的で、どこに行っても、中国共産党と中国政府に対し、理由もなく悪質な攻撃を繰り返している。ポンペイオ氏らの頭の中は冷戦思考に満たされ、中国の社会主義の制度を否定しようとしているが、失敗するだろう」と述べ、厳しく非難しました。

そのうえでポンペイオ氏にはイデオロギー的な偏見を捨て、中国批判を繰り返すのをやめるよう促す」と述べました。

耿報道官は、今月8日の記者会見でも、ポンペイオ氏が中国共産党を批判したことに対し「極めて危険で、断固反対する」と述べるなど、中国政府はこのところ、ポンペイオ氏への非難を強めています。

自動車メーカーなどで作る中国自動車工業協会の発表によりますと、中国の先月の新車の販売台数は、228万4000台と去年の同じ月を4%下回りました。

減少幅は前の月よりも1.2ポイント縮小しましたが、販売台数は16か月連続で、前の年の同じ月を下回っています。

販売台数の内訳を車種別にみてみますと、主力のセダンが10%以上減ったほか、中国では人気が高いSUVもほぼ横ばいにとどまりました。

さらに、電気自動車やプラグインハイブリッド車も、購入補助金の大幅な削減の影響で去年の半分程度に落ち込み、中国の新車市場は回復の糸口が見えない状況が続いています。

記者会見した中国自動車工業協会の幹部は、ことしの年間の販売台数の見通しについて「去年よりも8%前後減少し、2600万台程度になると見込んでいる」と述べ、28年ぶりに前の年を下回った去年に続いて、2年連続の減少になるという厳しい見通しを示しました。

d1021.hatenadiary.jp