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イラクでは、高い失業率やまん延する汚職などへの不満を背景に、政治の刷新を求める大規模な反政府デモが先月初めから首都バグダッド中南部の都市などで続いています。

バグダッドでは9日、政府機関や各国の大使館などが集まる地区に通じる橋の近くでデモの参加者と治安部隊が衝突し、少なくともデモの参加者4人が死亡するなど事態が収束する兆しは見られません。

イラク人権委員会によりますと、先月初めから10日までの死者の数はデモの参加者と治安部隊の合わせて301人に達し、けが人はおよそ1万5000人に上るということです。

イラク政府は、デモの参加者の主張を反映して政治改革を進めるとしていますが、隣国イランとの関わり方などをめぐる政党間の対立が障害となって具体的な改革の道筋を描けておらず、一段と混乱が広がっています。

ペルシャ湾に面したイラン南部のブシェール原子力発電所は、イランがロシアの支援を受けて中東地域で初めて建設した原発で、7年前から全面的に稼働しています。

2017年からは2基目の原子炉の建設が進められていて、これまでに基礎工事が終わり建屋の建設が本格的に始まるのに合わせ、10日、現地で、国内外のメディアを招いて記念の式典が行われました。

この中で、原子力庁のサレヒ長官は原子力は将来世代に必要なエネルギー源の1つだ。原子力は産業に革命をもたらすだろう」と述べ経済の活性化に期待を示しました。

2基目の原子炉は、1基目と同様、1000メガワットの出力で、2025年の完成を目指すということです。

イランは、アメリカが核合意から一方的に離脱し厳しい経済制裁で圧力を強めているのに対抗して、核合意で定められたウラン濃縮活動などの制限を破る措置を相次いで打ち出していて、国際社会からは核兵器の開発へつながるのではとの懸念が出ています。

イランとしては、新たな原子炉の整備を内外にアピールすることで、核開発は、電力の確保など平和利用を目的とした当然の権利だと強調するねらいがあるものとみられます。

イランのロウハニ大統領は、10日、演説し、「われわれのエンジニアたちが巨大な油田を見つけた」と述べ南西部フーゼスタン州で、大規模な油田が発見されたと発表しました。

ロウハニ大統領の発表によりますと、油田の面積は、2400平方キロメートルで、原油の推定埋蔵量は530億バレルだということです。

イギリスの大手石油会社BPによりますと、イランの原油埋蔵量は、去年末の時点で1556億バレルで、世界第4位です。

新たに見つかったという油田の埋蔵量が、発表通りであればイランの埋蔵量は3割ほど増え、ベネズエラサウジアラビアに次ぐ第3位になるものとみられます。

ただ、イラン産の原油アメリカの制裁によって輸出がほぼできない状況となっています。

イランとしては国際社会に対して原油の供給源としての重要性を誇示し、原油輸出を妨げているアメリカの措置への反発をあおろうという思惑もあるとみられます。

シリア北部のトルコとの国境から10キロほど南にある町で、10日、車が突然、爆発しました。

現地からの映像では、車からはげしく炎が上がり、周囲の建物が大きく壊れているのが確認できます。

この町は、トルコ軍が軍事作戦で制圧した地域にあり、トルコ国防省によりますと、爆発で市民8人が死亡、20人以上がけがをしたということです。

これまでのところ、犯行声明などは出ていませんが、トルコ国防省は敵対するクルド人武装組織の犯行だと非難しています。

今月2日には、同じくトルコが制圧した近くの国境沿いの町でも車が爆発して、市民13人が死亡しています。

トルコは、シリアのクルド人勢力を国境地帯から排除しようと先月からシリアに侵攻して軍事作戦を進めてきました。

現在は、作戦を停止していますが、要求通りにクルド人勢力が国境地帯から撤退しなければ攻撃を再開するとしていて、トルコの制圧地域で相次いで爆発が起きたことで、緊張が高まることも予想されます。

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