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アフガニスタンのガニ大統領は12日、首都カブールで演説し、反政府武装勢力タリバンが3年前、アフガニスタン国内で誘拐し、その後、拘束していたアメリカ人とオーストラリア人の大学の教員2人を解放するのと引き換えに、タリバンの幹部3人を釈放すると明らかにしました。

釈放されるタリバンの幹部の中には、強硬派とされる「ハッカーニ・グループ」の指導者とみられる人物の弟、アナス・ハッカーニ氏が含まれているということです。

釈放の理由についてガニ大統領はタリバンとの対話に向け、アメリカなど同盟国と協議を重ねた結果、今回の決定に至った」と述べました。

アフガニスタンをめぐっては、アメリカがタリバンとの和平交渉に乗り出し、アメリカ軍の一部撤退などで合意間近となりましたが、タリバンによるテロを受けてことし9月、交渉が中止されています。

和平交渉が行き詰まる中、ガニ大統領はアフガニスタン政府とタリバンとの対話なくして、平和は訪れない」としていて、今回の措置をきっかけにタリバンとの直接対話を実現させることで事態の打開を図るねらいがあるものとみられます。

ハッカーニ・グループ」は、タリバン内で強硬派とされており、国際テロ組織「アルカイダ」とのつながりも指摘されています。

主にパキスタン北西部を拠点としながら、アフガニスタン国内でも大使館など外国の公館や施設を標的にテロを繰り返しているとして、アメリカ政府は2012年にテロ組織に指定しています。

現在の指導者は、創設者のジャラルディン・ハッカーニ氏の息子、シラジュディン・ハッカーニ氏とみられ、アフガニスタン政府から今回釈放されるアナス・ハッカーニ氏はその弟に当たります。

ハッカーニ・グループ」は、アフガニスタン政府との和平をめぐる対話には強硬に反対しているとされていて、今後の交渉にどのような影響を与えるのか注目されます。

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