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ルーマニアでは24日、任期満了に伴う大統領選挙の決選投票が行われました。

現地の選挙管理委員会によりますと、開票率およそ70%の時点で現職のヨハニス大統領がおよそ62%を獲得し、対立候補で先月まで首相を務めた野党、社会民主党のダンチラ氏の37%余りを大きく上回り、再選を確実にしました。

ヨハニス大統領は60歳。長年の課題となっている汚職対策EU=ヨーロッパ連合から求められている司法改革に積極的に取り組む姿勢ですが、議会は改革に後ろ向きとされる野党、社会民主党が多数を占め、ねじれが生じていました。

しかし先月、野党間の足並みの乱れから内閣不信任案が成立し、ダンチラ氏が首相を辞任したことからヨハニス大統領は与党から新たに首相を任命して汚職対策への取り組みを始めたところでした。

みずからの再選が確実になったあとヨハニス大統領は「みんなでまともなルーマニアを築いていこう」と勝利宣言し、改革を推し進めていく考えを強調しました。

ルーマニアは東西冷戦が終結した30年前、チャウシェスク独裁政権が崩壊し2007年にはEUにも加盟しましたが、汚職体質が残り経済成長が思うように進まず、EUの最貧国の1つと言われています。