https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

東京地方裁判所で開かれた13日の裁判で、検察は「長男の将来を心配して親身に対応していたにもかかわらず、暴行を受けて大きく失望したことは理解でき、背景にさまざまな事情がある悲しい事件ではある。しかし、警察や専門家に相談する手段もあったがしておらず、首や胸を何度も刺すなど強い殺意による犯行で決して許されない」と述べ、懲役8年を求刑しました。

一方、被告の弁護士は、「発達障害の長男を長年にわたって献身的にサポートしてきた。事件当日も、事件前に受けた暴行を思い起こさせるような死の恐怖を感じて、身を守るためにとっさにやむをえず殺害したが、いきさつや動機には同情の余地が大きい」と述べ、執行猶予のついた判決を求めました。

審理の最後に熊澤被告は「犯した罪の大きさは十分に自覚しています。罪を償うのが私の大きな役目です。息子があの世で穏やかな日々を過ごせるようこれからも祈るのが私の務めだと思っています」と述べました。判決は、今月16日に言い渡されます。

d1021.hatenadiary.jp

弁護士から事件を起こしたことについて問われると、「どうすれば防げたのか、何度も何度も考えているが取り返しのつかないことをしてしまい、毎日、反省と後悔の日々を送っている。私としてはできるだけ息子に寄り添ってきたつもりだったが、かわいそうな人生を送らせてしまった。今は息子の冥福を祈ることしかできない」と、涙を流してことばにつまりながら話しました。

川崎市で起きた小学生殺傷事件の影響は

被告人質問では、裁判員の男性が、事件の4日前に川崎市でスクールバスを待っていた小学生など20人が殺傷される事件が起きていたことが今回の事件に影響したのか、被告に尋ねる場面がありました。

川崎市の事件について当時、どのように感じていたのかについて、被告は「川崎市の事件の容疑者が、自分の長男と境遇が似ているとは感じていた」と述べた上で、川崎市の事件があったからといって、長男が事件を起こすということまでは考えていませんでした」と述べました。

捜査段階では、「川崎の事件を見ていて自分の息子も周りに危害を加えるかもしれないと不安に思った」という趣旨の供述をしたと報道されていましたが、法廷では異なる供述をしました。