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イギリスの総選挙は12日、投票が終了し、現在、開票作業が進められています。

BBCによりますとこれまでの開票の結果、日本時間の午後1時50分現在で議会下院の650議席のうち565議席が確定し、このうち来年1月のEU離脱を公約に掲げる与党・保守党が302議席、EUとの再交渉や国民投票の実施を公約にする最大野党・労働党が192議席、EU残留を訴えるスコットランド民族党が44議席自由民主党は7議席となっています。

イングランド北部を中心に労働党が長年、議席を守ってきた選挙区を保守党が奪う結果が相次いでいて労働党から票が流れる傾向が明確になっています。

保守党のジョンソン首相はロンドン西部のみずからの選挙区で議席を獲得したことを受けて演説し、「保守党の政権は力強い国民の負託を得ることができた」と述べて事実上の勝利宣言をしました。

BBCは出口調査の結果や開票状況に基づく予測を伝えていて、議会下院の650議席のうち、保守党が選挙前の議席から大幅に増やして362議席を獲得すると予測し、単独で過半数に達する見通しだとしています。一方、労働党議席を大きく減らして199議席にとどまるとしています。

保守党が単独で過半数を得た場合、議会でEU離脱に向けた法案が承認される見通しとなってジョンソン首相が訴えてきた来年1月の離脱に道筋がつくことになります。

保守党のジョンソン首相はロンドン市内のみずからの選挙区で議席を獲得したことを受けて演説し、「保守党の政権は圧倒的な力を得ることができた」と述べて事実上の勝利宣言をしました。

BBCは日本時間の午後1時10分過ぎ、出口調査の結果やこれまでの開票状況にもとづいて各党の予測議席を更新しました。議会下院の650議席のうち与党・保守党が362議席、最大野党・労働党が199議席、EU残留を訴えるスコットランド民族党が52議席自由民主党が13議席となっています。

保守党が単独で過半数を得た場合、議会でEU離脱に向けた法案が承認される見通しとなってジョンソン首相が訴えてきた来年1月の離脱に道筋がつくことになります。

イギリスの総選挙はこのあと開票作業が順調に進めば、日本時間の午後にはほとんどの選挙区で結果が判明する見込みです。

イギリスの総選挙でイギリスメディアが出口調査の結果として保守党の勝利を伝えていることについてEUのミシェル大統領は記者会見で「イギリスの議会が離脱協定の合意を受け入れ決断できればわれわれは次のステップに進む準備はできている」と述べました。

また、オランダのルッテ首相も記者団に対し「もし出口調査の結果が正しければ離脱の問題は前に進むことができる」と述べるなどEUの首脳の間には選挙の結果を受けて離脱問題が進展することへの期待感が広がっています。

かつて鉄鋼業などが栄え最大野党・労働党が伝統的に地盤としてきたイングランド北部の選挙区で、保守党が相次いで議席を奪う展開となっています。

今回の総選挙で、保守党は、労働党の地盤の切り崩しを目指しましたが、その象徴ともされた選挙区、北西部ワーキントンでは保守党が労働党に10ポイントの差で勝利しました。北西部ワーキントンは、今回の選挙で保守系シンクタンクが保守党が重点的に支持を訴えるべき選挙区の典型と分析し、メディアなどから注目されました。

また、北東部ダーリントンでも前回2017年の選挙では労働党議席を守りましたが、今回は保守党が逆転し、7ポイント余りの差をつけて議席を奪いました。

ワーキントンやダーリントンはかつて石炭や鉄鋼の生産で栄えた町で、伝統的に労働党が強い地盤です。しかし今では産業が衰退し、地元経済は疲弊していて、3年前のEU離脱の是非を問う国民投票では、離脱に賛成した人がいずれもおよそ60%に達していました。

保守党は今回の選挙でこうした労働党の地盤でありながら、経済が低迷し、離脱派が多数を占めた地域での議席獲得を目指してきましたが、その戦略が功を奏した形です。
現地時間の午前2時をすぎても与野党それぞれの支持者がパブなどに集まり開票結果を見守っています。

このうち、ロンドン中心部にあるスポーツバーに集まったこのうち、ロンドン中心部にあるスポーツバーに集まった保守党の支持者たちは、労働党が維持してきた選挙区で保守党が議席を獲得したことが伝えられるたびに大きな歓声があがり、ジョンソン首相の名前を連呼する人もいました。

バスで4時間かけてやってきたという25歳の男性は「出口調査の結果通りならようやく離脱が前に進められます。私の選挙区も接戦の選挙区なので最後まで結果を見届けたいです」と話していました。

会場では「離脱をなしとげよう!」と叫ぶ人たちも多く、グループがビールで乾杯するなど一足早いお祝いムードに包まれています。
たちは、労働党が維持してきた選挙区で保守党が議席を獲得したことが伝えられるたびに大きな歓声があがり、ジョンソン首相の名前を連呼する人もいました。

バスで4時間かけてやってきたという25歳の男性は「出口調査の結果通りならようやく離脱が前に進められます。私の選挙区も接戦の選挙区なので最後まで結果を見届けたいです」と話していました。

会場では「離脱をなしとげよう!」と叫ぶ人たちも多く、グループがビールで乾杯するなど一足早いお祝いムードに包まれています。

一方、最大野党・労働党の支持者が集まったロンドンのパブでは会場に設置されたモニターで保守党候補の勝利が伝えられるたびに、ブーイングの声が沸き起こり、集まった人たちは不満をあらわにしています。

支援者の1人は「未来を担う若者が労働党を支持しているのに高齢者の多くが保守党を支持し私たちの思いが届かないのが悲しい。これが今のイギリスが抱える『世代間ギャップ』です」と悔しさをにじませていました。

選挙の結果が次第にあきらかとなり、EU離脱が現実味を増す中、会場には諦めムードが漂っています。

ジョンソン首相が事実上の勝利宣言をしたことを受けて、トランプ大統領は12日夜、みずからのツイッター「イギリスでボリスが大勝したようだ」と書き込みました。

イギリスのEU離脱を強く支持するトランプ大統領としては、友人のジョンソン首相の続投の見通しを歓迎しているものとみられます。

与党・保守党のジョンソン首相は、イギリスメディアが保守党の勝利を伝えたことをうけて、自身のツイッター「投票してくれた皆さん、ボランティアの皆さん、選挙に立候補した皆さん、ありがとう。私たちは世界で最も偉大な民主主義のもとで生きています」と投稿しました。

最大野党の労働党はイギリスメディアが保守党の勝利を予測する出口調査の結果を伝えたことを受けて「まだ開票は始まったばかりで結果を見極めるには早すぎる。もちろん、EUからの離脱をめぐり国が二極化しており、厳しい選挙になることはわかっていた」と声明を発表しました。

イギリスの公共放送BBCは、出口調査をもとに、保守党、労働党に次ぐ、第3党のスコットランド民族党が、解散前の35議席を大きく上回る55議席前後を獲得する見込みだと報じています。

こうした見込みについて、スタージョン党首はツイッターで声明を出し、「出口調査の結果をみると私たちの党にとってよい夜になりそうだ」と受け止めています。

その一方でスコットランド民族党はEU残留を明確にしていることから離脱を主張する保守党が大勝する見込みであることにについて、「イギリスはいま恐ろしい状態にあるということだ」と投稿しました。

ロンドン中心部にあるスポーツバーに集まった保守党の支持者たちは、大きな歓声をあげ、抱き合ったり拍手をしたりする人の姿も見られました。

保守党支持者の男性は「とてもいい気分だ。ジョンソン首相を誇りに思う。当初、選挙はどうなるかわからなかったが彼はよくやった」と話していました。

また別の女性は「出口調査の結果はすばらしく、とてもうれしい。これでようやく重要な課題について議論ができ、前に進めると思う」と話していました。

ロンドンで開かれた労働党支持者の集会では落胆が広がっています。

労働党支持者の男性は「もっと良い結果を予想していましたが労働党には厳しいメッセージが突きつけられ、本当にひどい結果だと思います」と話していました。

また、別の男性は「いまのイギリスはホームレスの人が増えたり貧しい人向けのフードバンクに頼る人が多くなったりしていて、この国がどこへ向かっているかわかりません。福祉が充実しているヨーロッパというよりも、貧富の差の激しいアメリカのようになっていくのかもしれません」と話していました。

そのうえで、EUからの離脱については「EUとの関税同盟に残るなど国民の利益を守る形で離脱してもらいたいですが、ジョンソン首相の下ではそうはならないでしょう」と不安を口にしていました。

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労働党のコービン党首は、現地時間の13日未明、ロンドン北部の自身の選挙区で当選したあと演説し、この中で労働党マニフェストでは国民に希望と結束を訴えたが、労働党にとって残念な夜になった」と述べ、事実上、敗北を認めました。

そして、多くの議席を失う見込みとなった要因について「EUからの離脱問題によってこの国が分断され、そのほかの問題をめぐる正常な政治的な議論ができなくなった」と述べて、離脱の議論によって労働党が訴えた政策が十分に浸透しなかったとの見方を示しました。

そのうえで、コービン党首は自身の処遇について、「私は次の選挙の時には党首を務めない。しかし、労働党として選挙の結果を受け止め、政策を進めなくてはいけないので、このプロセスにおいては党首を続ける」と述べ、直ちには辞任せず、一定期間は党首としての責任を果たす意向を示しました。

イギリスの総選挙では各地で開票作業が進められ、ジョンソン首相が率いる与党・保守党が順調に議席を伸ばしていて、公共放送BBCは出口調査などに基づく予測として保守党が単独で過半数を獲得する見通しだと伝えています。

こうした中、ジョンソン首相はロンドン西部の選挙区で議席を獲得したことを受け、開票所で演説しました。

この中で、「まだ全ての結果は出ていないが、この段階で見ても保守党の政府にはEUからの離脱に向けて力強い国民の負託が与えられた。離脱を成し遂げるだけでなく、この国をまとめて先に進み、国民にとって最優先の課題に取り組んでいく」と事実上、勝利を宣言しました。

そのうえで、「歴史的な選挙になった。投票してくれた国民に感謝する。この結果を受け、新たな政府はこの国を良くしようとする国民の意志を尊重し、その可能性を解き放ちたい」と述べて、来年1月の離脱に強い意欲を示しました。

イギリスの総選挙は12日、投票が終了し、開票の結果、議会下院の650議席のうちほとんどの議席が確定しました。

公共放送BBCによりますとEU離脱を公約に掲げる与党・保守党は選挙前より大幅に議席を伸ばし、日本時間の午後5時50分現在、過半数となる326議席を大幅に上回る、364議席を獲得しました。保守党にとってはサッチャー政権時に行われた1987年の総選挙以来、最大の獲得議席となります。

保守党を率いるジョンソン首相は13日、ロンドン市内で演説し、「この選挙結果は離脱が否定しようもない国民の判断だということを示している。議論に終止符をうち、来年1月31日までに必ずEUからの離脱を完了する」と述べて勝利宣言を行いました。

保守党が過半数議席を獲得したことで離脱に向けた法案は議会で承認される見通しとなり、ジョンソン首相が訴えてきた来年1月の離脱の実現は確実とみられます。

一方、EUとの再交渉や国民投票の実施を公約にする最大野党・労働党は、長年守ってきた議席を保守党に奪われる選挙区が相次ぎ、選挙前より大幅に少ない203議席にとどまっています。

コービン党首は「労働党マニフェストでは国民に希望と結束を訴えたが、労働党にとって残念な夜になった」と述べて敗北を認めました。

EUのミシェル大統領は13日、首脳会議に先立ち記者団に対して「ジョンソン首相の勝利をお祝いしたい」と述べました。

そのうえで「イギリスの議会ができるだけ早く離脱協定の合意案を可決することを期待している。われわれは次の段階へ進む準備はできている」と述べ、今後は自由貿易協定の交渉など離脱した後の関係についてすみやかに交渉に入りたい考えを示しました。

また、オランダのルッテ首相も記者団に対し「もし出口調査の結果が正しければ離脱の問題は前に進むことができる」と述べるなどEUの首脳の間には選挙の結果を受けて離脱問題が進展することへの期待感が広がっています。

イギリスと国境を接するアイルランドのバラッカー首相は13日、EU首脳会議に先立ち記者団に対し総選挙の結果について「アイルランドのためにもイギリスのためにもほっとした。この2、3年間続いたこう着状態が終わることになる。友人であるイギリスがEUから離脱するのはきわめて残念だがそれはイギリスの決定で今回の選挙で確認された」と述べました。

そのうえで次はイギリス議会が離脱協定案を批准し、イギリスの北アイルランドと、アイルランドの間でモノの移動が円滑に行えるように保障することが重要だと指摘し、できるだけ早い批准を求めました。

アメリカのトランプ大統領は13日未明、ツイッターに「ボリス・ジョンソンよ、偉大な勝利、おめでとう!」と投稿しました。

そのうえで「EUから離脱したあとイギリスとアメリカは大規模な新たな貿易協定を自由に結ぶことができる。この協定はずっと大きく、もうかる可能性がある」と述べ、イギリスのEU離脱後に2国間の貿易協定を結び、取り引きを活発化させたいという考えを示しました。

このうち、ロンドン中心部にあるスポーツバーに集まったこのうち、ロンドン中心部にあるスポーツバーに集まった保守党の支持者たちは、労働党が維持してきた選挙区で保守党が議席を獲得したことが伝えられるたびに大きな歓声があがり、ジョンソン首相の名前を連呼する人もいました。

バスで4時間かけてやってきたという25歳の男性は「出口調査の結果通りならようやく離脱が前に進められます。私の選挙区も接戦の選挙区なので最後まで結果を見届けたいです」と話していました。

会場では「離脱をなしとげよう!」と叫ぶ人たちも多く、グループがビールで乾杯するなど一足早いお祝いムードに包まれています。

一方、最大野党・労働党の支持者が集まったロンドンのパブでは会場に設置されたモニターで保守党候補の勝利が伝えられるたびに、ブーイングの声が沸き起こり、集まった人たちは不満をあらわにしています。

支援者の1人は「未来を担う若者が労働党を支持しているのに高齢者の多くが保守党を支持し私たちの思いが届かないのが悲しい。これが今のイギリスが抱える『世代間ギャップ』です」と悔しさをにじませていました。

選挙の結果が次第にあきらかとなり、EU離脱が現実味を増す中、会場には諦めムードが漂っています。

今回のイギリス総選挙ではイギリス北部のスコットランドの独立を目指す地域政党スコットランド民族党も大幅に議席を伸ばすと見られています。

住民から高い支持を得たことについてスタージョン党首は、BBCのインタビューに答え「今回の選挙をうけ、我々は保守党政権に対して我慢する必要はなく、EUから離脱した生活を受け入れる必要もないことがわかった。重要なのは我々がスコットランドの将来についてこれまでと違った選択肢を持ったということだ」と述べました。

そのうえで、「独立の是非を問う住民投票を行うことは党の中心的な選挙公約であり、それに向けて改めて強い意志が示された。ジョンソン首相は、私がスコットランドに別の将来をもたらせるよう選択肢を与えることを受け入れなくてはならない」として、独立のための住民投票を行いたい考えをにじませました。

EU残留を訴える自由民主党のジョー・スウィンソン党首が、スコットランドの選挙区、「イーストダーンバートンシャー」で議席を失いました。スコットランドは、2016年の国民投票で60%以上がEU残留を支持した地域です。この選挙区ではスコットランド民族党の候補が議席を獲得しました。

ジョー・スウィンソン党首は「ジョンソン首相が過半数を獲得する今回の選挙結果は、多くの国民にとって恐怖と失望をもたらすものになるだろう。イギリスに最も近い国々と協力しあうことでこそ、より多くのことを実現できると信じている」などと述べました。

ロンドン市内で演説したジョンソン首相は選挙結果について「新しい夜明け、新しい政府だ。1980年代以来の保守党の大きな勝利だ」と述べ集まった支持者とともに勝利を祝いました。

そのうえで、ジョンソン首相は「この選挙結果はEUを離脱するという意味があり、それは否定しようがない国民の判断だ」と強調したうえで、「私は1月31日までに必ずEUからの離脱を完了する。そしてイギリスに国境と貿易、それに移民政策で主導権を取り戻す」と述べ、公約通りEUから離脱することに自信を示しました。

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