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去年10月、サウジアラビア人のジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏がトルコにあるサウジアラビア総領事館で殺害され、サウジアラビアの検察当局は、事件に関わったとして政府関係者11人を起訴し、裁判が行われてきました。

サウジアラビアの検察当局は23日、首都リヤドにある裁判所が、このうち5人についてカショギ氏の殺害に直接的に関わったとして、死刑判決を言い渡したと発表しました。

死刑が言い渡された人物の名前や肩書などは明らかにしていません。

この事件をめぐっては、サウジアラビアの国政の実権を握るムハンマド皇太子の関与が取り沙汰されてきましたが、皇太子は、殺害の指示はしていないと主張していて、検察当局は、皇太子の側近2人については、事件に関与した証拠がなかったと発表しました。

国連は、裁判の透明性に問題があると指摘していますが、サウジアラビアとしては、国内の司法手続きを進めることで事件の幕引きを図りたいものとみられます。

これについてトルコ外務省は23日、声明を発表し、「今回の殺人事件をすべての面から明らかにするべきだと望むわが国と国際社会にとって、期待していたものとは程遠い結果だ。カショギ氏の遺体がどこにあるのか、誰が殺人を指示したのか、などの重要な点が明らかになっていない」と厳しく批判しました。

そのうえでサウジアラビア政府には、わが国で行われたこの殺人事件のすべての疑問点を明らかにし、犯人を罰する責任がある」として、トルコ当局による捜査に協力するよう改めて呼びかけています。

反政府勢力の最後の拠点、シリア北西部のイドリブ県では、アサド政権が後ろ盾のロシアの支援を受けて空爆を含む激しい攻撃を続けていて、市民に多数の死傷者が出ているほか、8万人以上の避難民がトルコ国境に向かっているとされています。

こうした事態について、シリアの和平に向けた協議に関わる国連のグテーレス事務総長は23日、声明を発表し、イドリブ県では先週だけで3万人が家を追われているとして、事態が悪化の一途をたどっているという認識を示しました。

そのうえで、「軍事攻撃の規模と避難民が攻撃されている事態に驚がくしている」として、すべての当事者に戦闘の停止を呼びかけました。

国連の安全保障理事会では先週、国連などが隣国からシリアに入って展開する人道支援を1年間延長する決議案の採決が行われましたが、越境する地点の制限と期間の短縮を主張するロシアと中国が拒否権を行使し、成立しませんでした。

国連は、国際社会が対立したまま避難民がさらに増え続ければ、戦闘に巻き込まれる市民の犠牲がさらに増え、人道支援活動にも大きな支障が出るとして危機感を深めています。

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