米大統領選候補者選び 党員集会前に民主党各候補が支持訴え #nhk_news https://t.co/8AjLmKccQa
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年2月3日
11月のアメリカ大統領選挙に向けた共和・民主両党の候補者選びは現地時間の3日、日本時間の4日行われる中西部アイオワ州の党員集会で幕を開けます。
共和党は再選を目指すトランプ大統領の指名が確実な一方、民主党は11人が名乗りを上げ、左派と中道派が激しく争う異例の混戦となっています。
全米の各候補の支持率は、世論調査の平均で
▽バイデン前副大統領が27.2%
▽サンダース上院議員が23.5%
▽ウォーレン上院議員が15%
▽ブルームバーグ前ニューヨーク市長が8%
▽ブティジェッジ前サウスベンド市長が6.7%
となっています。一方、4日党員集会が行われるアイオワ州では、全米2位のサンダース氏が世論調査のトップを走り、全米5位のブティジェッジ氏が3位につけています。
候補者選びの初戦となるアイオワ州の党員集会は、2008年にオバマ氏が当時、本命視されていたヒラリー・クリントン氏を破り、一躍、有力候補として注目されるなど、その後の選挙戦の行方を大きく左右してきたことがあり、どの候補が指名獲得に向けて勢いをつけるのか、全米の関心が集まっています。
バイデン前副大統領は2日、アイオワ州デモインの中学校の体育館で集会を行い、「トランプ氏を8年間、大統領の座にいさせるわけにはいかない。あなたたちの力が必要だ。今回の選挙は『希望』か『恐怖』かを選ぶ戦いだ」と述べ、政権奪還の必要性を強調しました。
そのうえで「アメリカを支えているのは一部の金持ちではなく、あなたたち労働者だ。今のアメリカには就任1日目から働くことのできる大統領が必要だ」と述べて、みずからの経験をアピールして支持を訴えました。
会場には主催者の発表でおよそ1100人が集まり、このうち43歳の大学教授の男性は「バイデン氏は数十年間に渡り、この国にすばらしい貢献をしており、とても信頼できます。上院議員時代とオバマ政権時代を見ても、彼は党派を超えて仕事ができます」と述べ、バイデン氏の経験を評価していました。
サンダース上院議員は2日、アイオワ州デモインの飲食店で集会を開き、「ことしの大統領選挙はアメリカの歴史上、最も重大だ。今までで最も危険な大統領を倒すことがアメリカの将来にとって必要だ。あすの夜はトランプ大統領の終わりの始まりになる」と訴えました。
そのうえで「党員集会に参加する人が多ければわれわれが勝利する。友人や親類に呼びかけ、これまでで最も多くの人に党員集会に足を運んでほしい」と述べて、党員集会への参加を呼びかけました。
会場には若者を中心に大勢の支持者が詰めかけ、サンダース氏に大きな歓声を送っていました。
ウォーレン上院議員は2日、アイオワ州エイムズにある大学の構内で支持者を集めた集会を開き、「今のアメリカ政府はカネを持っている人を優遇し、持っていない人に厳しい。これを腐敗と言わないで何と言うのか。ほかの民主党の候補者とは立ち位置に違いはあるが、トランプを打ち負かすために戦っているということは共通している」と述べ、支持を訴えました。
集会に参加した支持者は「トランプ大統領に立ち向かうことができる候補者はウォーレン氏しかいないと思う。ウォーレン氏の著書で彼女の金融政策を知った。大きな銀行がすべてを支配する社会は間違っている」と話していました。
ブティジェッジ氏は党員集会を前に2日、アイオワ州デモインの高校で演説し「大統領になるために支持をお願いしたい。その目的はアメリカ国民を力づけて、一つにすることだ」と述べ、団結の必要性を強調しました。
そして「冷酷さや分断にさよならを言う準備はできているか?。ツイートにさよならを言う準備はできているか?」と述べて、トランプ大統領の政治姿勢を批判し、みずからへの支持を呼びかけました。
会場には主催者の発表でおよそ2000人が詰めかけ、ブティジェッジ氏の演説に大きな歓声を送っていました。
US Democratic presidential hopefuls gather in Iowa https://t.co/xlKF79LK9Z
— NHK WORLD News (@NHKWORLD_News) 2020年2月3日
トランプ大統領と民主党候補者がスーパーボウルで“場外対決” #nhk_news https://t.co/IqxDDajCdu
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年2月3日
アメリカでは2日、毎年1億人が視聴すると言われるNFL=アメリカプロフットボールリーグのチャンピオンを決めるスーパーボウルがテレビで放送されました。
大勢の有権者が見る絶好のチャンスを生かそうとトランプ大統領と民主党の候補の1人ブルームバーグ前ニューヨーク市長が試合の合間にそれぞれ1000万ドル、日本円で10億円以上を費やし選挙コマーシャルを流しました。
このうちトランプ大統領は「アメリカはより強く、より安全になり、前例がないほど繁栄している」とみずからの成果を強調しました。
一方、ブルームバーグ前市長はNFLに憧れていた息子を銃で殺害されたという母親を紹介し、「2900人もの子どもが毎年、銃で亡くなっている」などとして、銃規制の推進を訴えました。
大統領選挙をめぐっては、民主党の候補者選びの初戦となるアイオワ州の党員集会が3日夜に始まりますが、ブルームバーグ前市長はこの集会には参加しないことからアメリカのメディアは2人のテレビコマーシャルを「場外対決だ」などと報じています。
Trump, Bloomberg 'duel' in Super Bowl ads https://t.co/p2p8DC7Bas
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