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全人代は例年3月5日に開幕し、全国から3000人近い代表が出席して、向こう1年の基本政策などを決める中国にとって最も重要な政治日程の1つです。

国営メディアは全人代の延期について、今月24日に開かれる全人代常務委員会で審議されると伝えましたが、習近平指導部は、代表の多くが第一線で感染拡大の防止にあたっており予定どおり会議を開くことはできないと判断して、すでに延期の方針を固めたものとみられ、極めて異例の事態となっています。

全人代をいつまで延期するかは今後の状況を見て判断するとみられ、4月上旬を軸に調整されている習近平国家主席国賓としての日本訪問にも影響する可能性も出ています。

経済への悪影響や、政府の情報公開の遅れなどから感染拡大につながったことで国民の不満が広がって、今後、政権基盤が不安定化する可能性もあり、習近平指導部は発足以来最大の試練に直面しています。
中国では新型コロナウイルスに感染した人が7万人を超え、死亡した人は1770人に上っています。

習近平指導部は感染状況が最も深刻な湖北省に3万人以上の医療関係者を派遣して医療体制の拡充を図るとともに、首都 北京では地方から戻ってきたすべての人に2週間の自宅待機を求めるなど、国を挙げて感染拡大の抑え込みに取り組んでいます。

岩手医科大学の櫻井滋教授は、今月11日から2日間、日本環境感染学会の調査チームの責任者として横浜港に停泊するクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で調査を行い、感染予防対策の指導に当たりました。

NHKはマスクを着用して2メートル以上離れるなど、感染対策をとったうえで櫻井教授のインタビューを行いました。

この中で櫻井教授は、3700人余りの乗客と乗員をクルーズ船内に留め置いたことについて「大勢の人を収容できる巨大な検疫所が陸上にない以上適切な方法だった」と述べ、国内での感染を抑えるうえで適切な対応だったという見解を示しました。

一方で、船内で集団感染が起きたことについて、櫻井教授は船内での感染予防の対策には不十分な点があったと指摘しています。その1つが、乗員が「N95」と呼ばれる機密性の高いマスクを着けていたことで、櫻井教授は「15分もすると息苦しくなってずらしたり緩めてしまっていた。その際に、顔の周辺を手で触ってしまい、ウイルスの感染が広がった可能性がある」としています。

また、手や指の消毒の方法についても「乗員のマニュアルでは、水道水で手を洗ってからアルコールを塗って消毒していたが、手に水が残っていると消毒の効果が薄められる」として問題があったと指摘しました。

そのうえで、櫻井教授は、一般の家庭でも参考にしてほしいこととして、帰宅時や食事の前後などに頻繁に手を洗うことや、ドアノブや水道の蛇口など手で触れやすい場所をペーパータオルなどで定期的に拭くことの重要性を強調しました。

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