トランプ氏、国防次官解任 - ウクライナ疑惑に批判的https://t.co/78JOsmU0Qg
— 共同通信公式 (@kyodo_official) 2020年2月19日
米国防総省は19日、同省ナンバー3のルード次官(政策担当)が今月末で辞任すると発表した。米メディアはトランプ大統領が解任したと報道。理由は不明だが、ルード氏はウクライナ疑惑に加え、トランプ氏の主要な外交政策にも批判的だった。
米メディアはルード氏が19日「大統領の求めに応じて辞任する」との書簡をトランプ氏に提出したと伝えた。トランプ氏は「国への奉仕に感謝し、将来の幸運を願っている」とツイートした。
トランプ氏は今月5日にウクライナ疑惑を巡る弾劾裁判で無罪評決が出た後、下院公聴会で不利な証言をした政府高官らを相次ぎ更迭している。
ブルームバーグ氏への批判相次ぐ 米大統領選 民主党討論会 #nhk_news https://t.co/aKLIaw4pCK
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年2月20日
ことし11月のアメリカ大統領選挙で、政権奪還を目指す野党・民主党の主要な6人の候補者によるテレビ討論会は19日、今週末、党員集会が行われるネバダ州で、NBCニュースの主催で行われました。
テレビ討論会には、全米の支持率を急速に伸ばしているブルームバーグ前ニューヨーク市長が初めて参加し、ほかの候補者からの厳しい批判が相次ぎました。
世論調査で支持率が全米トップのサンダース氏は、「ブルームバーグ氏はニューヨーク市長時代に黒人などを標的にした、とんでもない政策を進めた。次の選挙は、ブルームバーグ氏のような億万長者にうんざりしている人のための戦いだ」と述べ、ニューヨーク市長時代の実績や、日本円で6兆円余りとされる資産を背景に巨額の資金を投入している選挙手法を批判しました。
また、ウォーレン氏は、「ブルームバーグ氏によってセクハラや女性差別に関する口止めの契約を交わされた女性は何十人もいる」と述べ、女性蔑視とも取れる言動を厳しくただしました。
これに対し、ブルームバーグ氏は、口止めの契約を交わした女性がいることを認めたうえで、「いずれも、私の冗談を快く思わなかった程度のことだ」と釈明しました。
そのうえで「トランプ大統領のようなニューヨーク出身の傲慢な詐欺師の相手ができる大統領候補は、私しかいない」と述べ、11月の本選挙で勝利するために最もふさわしい候補だとアピールしました。
討論会が行われたネバダ州は、白人層の多い候補者選びの序盤の2つの州とは異なり、人口のおよそ30%がヒスパニック系で、22日に行われる党員集会では、マイノリティーも含めより幅広い層から支持を集められるかが焦点となります。
ブルームバーグ氏は、中西部アイオワ州から始まった民主党の候補者選びの中で、序盤の4州を捨てて、来月3日に大票田のカリフォルニア州やテキサス州など14の州で一斉に予備選挙が行われるスーパーチューズデーから参戦する異例の選挙戦を進めてきました。
日本円で6兆円余りの巨額の資産を保有するとされるブルームバーグ氏は、ことしに入ってからデジタル広告に50億円以上、テレビ広告にはおよそ200億円以上を投じ、急速に支持を拡大して全米の支持率では3位につけ、2位に迫る勢いです。
ブルームバーグ氏は、ニューヨーク市長時代に推進した警察官の職務質問のやり方が人種差別的だと指摘されているほか、女性蔑視とも取れる過去の発言が相次いで取り上げられるなど、民主党のほかの候補者からの批判が相次いでいます。
大統領選挙のテレビ討論会について研究しているミシガン大学のアーロン・カール氏は、NHKの取材に対し「これまでの中で、もっとも攻撃的で驚きのある討論会だった。ブルームバーグ氏が参加したことで、これまでの討論会とは別のレベルの緊張感が生まれている」と分析しました。
そのうえで「ブルームバーグ氏の疑惑は、これまでも知られていたことだが、討論会などで他の候補者が攻撃を改めて始めたことで、これまで以上に納得できる説明を用意できるかどうかが、ブルームバーグ氏にとっての課題になる」と話していました。
アメリカの主要メディアは、今回のテレビ討論会について、ブルームバーグ前ニューヨーク市長が、他の候補者からの厳しい批判に効果的に反論できず、民主党支持者からの幅広い支持を取り付けるには至らなかったと分析しています。
このうち有力紙のニューヨーク・タイムズは「討論会の開始直後から、ニューヨーク市長時代に黒人を厳しく取り締まった政策や、女性蔑視とも取れる自身の発言を批判され、苦しい説明に終始した。ブルームバーグ氏は、女性や黒人を支持層とする民主党の立場を脅かしかねないという懸念が、またしても再燃した」と指摘しています。
また、ワシントン・ポストは「ブルームバーグ氏は、討論会の経験が乏しい。今回も、他の候補の発言に割って入って反論する場面が見られず、自分に不利な状況が変わることを期待して傍観しているだけだった」として、積極的な発言を続けたサンダース氏やウォーレン氏に軍配をあげました。
さらにCNNテレビは、ブルームバーグ氏について「今回の討論会で最も注目された人物だったが何とも頼りなかった」と伝え、アメリカのメディアは、ブルームバーグ氏に対して一様に厳しい見方を伝えています。
民主党の候補者について、アメリカの政治情報サイトがまとめた全米の世論調査の平均では、首位のサンダース氏が2位に10ポイントの差をつけてリードするなか、ブルームバーグ氏も急速に支持を拡大し3位に浮上しています。
アメリカの政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」がまとめた今月19日時点での各候補者の平均支持率は、
▽サンダース上院議員が27.8%、
▽バイデン前副大統領が17.8%、
▽ブルームバーグ前ニューヨーク市長が16.1%、
▽ウォーレン上院議員が12.3%、
▽ブティジェッジ前サウスベンド市長が10.3%、
▽クロブシャー上院議員が6.4%となっていて、
サンダース氏が、2位のバイデン氏に10ポイントの差をつけてリードしています。一方、3位となったブルームバーグ氏は、選挙戦に巨額の資金を投入し急速に支持を拡大していて、2位のバイデン氏とは1.7ポイント差に迫っています。
中でも、アメリカの公共ラジオNPRなどが今月13日から16日にかけて行った世論調査では、ブルームバーグ氏が去年12月から支持を大きく伸ばして19%となり、サンダース氏に次いで2位につけました。
一方、アメリカのトランプ大統領は、野党・民主党がテレビ討論会を行っている時に、西部コロラド州で集会を開き、民主党の候補者たちを次から次へとこき下ろしました。
この中でトランプ大統領は民主党のテレビ討論会に初めて加わったブルームバーグ前ニューヨーク市長を、身長が低いとして「ミニ・マイク」と呼び、「今夜、彼は討論会でたたきのめされていると聞いた」と述べました。
さらに直近の世論調査で、サンダース上院議員がトップで、ブルームバーグ氏が巨額の資金を投入して支持率が上昇していることに言及したうえで「誰でもかまわない。どのみち、われわれは勝利する」と述べ、強気の姿勢を示しました。
またトランプ大統領は、サンダース氏を「いかれた社会主義者」、支持率が下落するウォーレン上院議員を「自爆した」などと、けなしたうえで民主党は税金と犯罪率を高める政党だなどとののしり、みずからと共和党への支持を訴えました。
#米大統領選