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イラン保健省は3日、新型コロナウイルスへの感染が確認された人が、前日より835人増えて2336人となり、首都のあるテヘラン州などでも感染が広がっていることを明らかにしました。

このうち、死亡した人は前日より11人増えて77人となり、死者の数は中国、イタリアに次いで3番目に多くなっています。

また現地メディアは、最高指導者のハメネイ師が任命する諮問機関のメンバーが感染で死亡したほか、イラン議会の議員23人への感染が確認されたと伝えるなど、中枢でも感染が拡大しているとみられます。

こうした中、ハメネイ師は3日、感染防止の手袋をはめて異例の演説を行いました。

ハメネイ師は「軍事部門を含め、国家のあらゆる部門は新型コロナウイルスと最前線で戦う保健省に協力しなければならない」と述べ、国をあげて感染の拡大防止に取り組む考えを強調しました。

そのうえで、「ウイルス感染を防ぐための対策をしっかり行い、手や顔を清潔に保ってほしい」と述べ、国民に手洗いを徹底して予防に努めるよう呼びかけました。

IAEAは3日、イランの核開発をめぐる最新の報告書をまとめ、理事会のメンバーに通知しました。

それによりますと、イラン国内の2か所の施設にIAEAに申告していない核物質がある疑いがあるとして立ち入りを求めているものの、イラン側がこれを拒否し、話し合いに応じていないとしています。

イランはこれまで、首都テヘランの郊外にある施設で、申告していない微量の天然ウランが見つかった問題で、IAEAに対して十分な説明をしていませんが、これとは別の新たな施設2か所について、IAEAの立ち入りを拒否しているもようです。

また、核施設で生産されている低濃縮ウランの量も増え続けていて、核合意で定められている量の5倍以上に達しているということです。

IAEAでは、来週の9日からグロッシ事務局長が就任してから初めてとなる理事会が開かれる予定で、イランがIAEAの立ち入りを拒否していることに対し、アメリカなどが批判し圧力を強めることが予想されます。

イスラエルの総選挙は3日、不在者投票などを除いて開票作業はほぼ終わりました。

選挙は比例代表制で、各党にはそれぞれの最終的な得票率に応じて議席が配分されます。

選挙管理委員会によりますと、開票率が90%を超えた時点でネタニヤフ首相が党首を務める右派政党リクードは29.3%と、イスラエル軍の元参謀総長ガンツ氏が率いる中道会派「青と白」の26.3%を抑え、第1党になるのが確実な情勢です。

また、リクードを中心にネタニヤフ首相の続投を支持する連立与党は議席を伸ばす勢いを見せていますが、過半数に届くかは微妙な情勢です。

連立与党が過半数議席を確保すれば、ネタニヤフ首相の続投がほぼ確実になりますが、確保できなかった場合、今後の連立交渉が難航するのは避けられず、それだけに今週末に確定する最終的な開票結果が注目されます。

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