トランプ大統領「サウジアラビアと露の減産を予測」で原油上昇 #nhk_news https://t.co/NVNZCYy1DN
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年4月2日
トランプ大統領は2日、ツイッターへの投稿で、「サウジアラビアの皇太子と協議した。皇太子はロシアのプーチン大統領とも話した。私は、1日当たり原油1000万バレルの減産が行われるという予測と期待を持っている」と述べました。
新型コロナウイルスの感染拡大による需要の減少に加え、OPEC=石油輸出国機構とロシアなどによる協調減産が打ち切られたことで原油価格は急落していて、アメリカでは、1日にシェールオイル関連企業が、初めて経営破たんしたほか、株価低迷の一因にもなっています。
このため、原油価格の低迷を避けたいトランプ大統領が調整に乗り出した形で、発言を受けてニューヨーク市場での原油の先物価格は、一時30%を超える大幅な上昇となりました。
これに対し、サウジアラビアは減産について各国で協議する考えを示している一方、ロシアはプーチン大統領が皇太子と話したこと自体を否定しています。
ロシアは減産を受け入れることで市場でのシェアを失うことを懸念していて、トランプ大統領が言うような減産が行われて原油価格の安定につながるかは依然、不透明な状況です。
サウジアラビアが産油国に減産協議を呼びかけへ #nhk_news https://t.co/mEJIWYzUiN
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年4月2日
サウジアラビア政府は2日、国営通信を通じて、ムハンマド皇太子がアメリカのトランプ大統領と電話会談し世界のエネルギー市場などの問題について協議したと明らかにしました。そのうえで、新たな合意を結ぶため、OPEC=石油輸出国機構とロシアなどの産油国に対して、緊急会合の開催を呼びかけて減産について協議する考えを示しました。
ロシアなどとの具体的な減産の規模は、明らかにしていませんが、会合開催の呼びかけは、トランプ大統領の要請を受けて、例のない状況にある世界経済を支えるために行うものだとしています。
新型コロナウイルスの感染拡大で原油の需要が落ち込んだことから、サウジアラビアは先月、ロシアなど産油国との間で減産について協議を行いました。
しかし、ロシアが減産を拒否した結果、サウジアラビアは今月1日から逆に、日量250万バレル以上増産して日量1230万バレルの原油を市場に供給する方針を示し、原油価格が大きく下落していました。
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