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法務大臣は、先週の参議院予算委員会で、「東日本大震災の際に検察官が最初に逃げた」などと答弁しましたが、その後、答弁は個人の見解で不適当だったとして撤回しました。

16日の予算委員会冒頭、金子委員長は、「先般の委員会で事実と異なる答弁を行ったこと、また、委員会離席中に記者対応をし国会運営に関し不適切な説明を行ったことは、極めて遺憾であると言わざるを得ない」と述べました。

そのうえで、「政府の立場にあることを十分に留意したうえで、委員会に緊張感をもって臨み、質疑者の質問に、的確、適切にお答えいただくことを改めて要請する」と述べ、森大臣を厳重に注意しました。
これに対し森大臣は、「厳重注意を重く受けとめている。私の一連の言動で、国会審議に大変なご迷惑をお掛けしたことを心よりお詫びする。今後の国会審議では、より一層緊張感をもって臨むとともに、誠実に対応をさせていただきたい」と述べました。

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1.検察官は最初に逃げた?

まず検察官が「最初に逃げた」事実はあったのでしょうか?

平成23年11月に仙台高等検察庁がまとめた報告書によりますと、福島地検いわき支部は震災後の3月16日から23日までの8日間、庁舎を一時閉鎖し、執務場所を福島地検郡山支部の庁舎に変更しました。原発事故の後、政府は避難指示の対象区域を順次拡大していて、庁舎を一時閉鎖した前日の3月15日にはいわき市の一部など原発から30キロ以内の住民に屋内退避を呼びかけていました。

その時点で、いわき市内でもすでに一部の住民が自主的に避難していたとされています。

また報告書では当時の状況について「極度の混乱状態であって事件関係者の取り調べや被告などの公判への出頭確保が困難になっていた」としていて、執務場所の変更も3月15日に福島地方裁判所から「福島地裁いわき支部を一時的に閉鎖し、執務場所を変更する」という連絡を受け、裁判所と協議した結果、行ったものだとしています。

2.理由なく釈放した?

次に「理由なく釈放した」事実はあったのでしょうか?

法務省の説明によりますと福島地検いわき支部は震災発生から3月15日までの間に、勾留中だった起訴前の容疑者12人を釈放しました。

法務省は釈放の理由について「容疑者の身体の安全の確保が求められる一方、勾留期間内に関係者を呼び出し、取り調べを行うなど所要の捜査を遂行することが困難となっていた」としたうえで「検察官が個々の事案の内容や捜査の進捗状況、身柄拘束の継続の必要性の有無を慎重に判断した」と説明しています。

3.法務・検察幹部から疑問の声

NHKの取材に対し法務・検察の幹部の1人は「震災の際の容疑者や被告の釈放はほかの被災地でもやっていたし、検察だけではなく裁判所も執務場所をいわき市から郡山市に移していた。それが正しい判断だったかどうかは別として『理由なく釈放した』というのは事実ではない。残念な発言だ」と話しています。

また別の幹部も「検察官を束ねる法務大臣が事実確認もしないでなぜ、あんな発言をしたのかが疑問で将来に禍根を残すと思う」と話していました。

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