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パレスチナ暫定自治政府は21日、パキスタンからエジプトを経由して陸路でガザ地区に入境したパレスチナ人男性2人について、検査の結果、新型コロナウイルスへの感染が確認されたと発表しました。

イスラム原理主義組織ハマスによる実効支配が続くガザ地区は、イスラエルの経済封鎖で人と物の移動が厳しく制限され、狭い土地におよそ200万人が密集して暮らしていることから「世界最大の監獄」とも呼ばれています。

住民は慢性的な水不足に悩まされ、水道水も汚染されていて衛生状態は悪く、医療環境も人工呼吸器を備えた集中治療室は60室ほどしかないなど、ぜい弱です。

現地で支援活動にあたっているUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関の清田明宏保健局長はガザ地区には、新型コロナウイルスの感染拡大に向けた悪い条件がすべてそろってしまっている。感染が拡大した場合、医療崩壊が強く懸念される」と述べ、今後の状況を注視する必要があるという考えを示しました。

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