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フランス政府は、今月17日から食料品の買い出しや運動など、必要な場合を除いて外出を制限する措置を実施していて、外出理由を記した書類を携帯していない場合は、日本円でおよそ1万6000円の罰金が科されます。

こうした中、フィリップ首相は23日、地元のテレビ番組に出演し、今月末までとなっている外出制限の期間について「さらに数週間は続くだろう」と述べて延長する可能性を示唆しました。

そのうえで、24日以降は外出理由として認められている運動については、自宅から1キロの範囲で1時間以内に限ることや「マルシェ」と呼ばれる屋外での農産物や加工品などの販売については原則として閉鎖するとしたほか、人が亡くなった際の葬儀については、出席者は20人に限るよう求めました。

フランスでは、23日の時点で感染者が1万9856人、亡くなった人は860人に上り感染が広がり続けています。

しかし、最近もパリ市内で開かれている「マルシェ」がにぎわったり、セーヌ川沿いで多くの人がジョギングしたりする様子がメディアで伝えられ、外出制限をどう徹底するかが課題として指摘されていました。

ヨーロッパでは、イタリアで死者が6000人を超えるなど、新型コロナウイルスの感染が広がり続けていて、各国で外出を制限する措置が続いています。

外出制限が始まってから24日で1週間となるフランスでは、市民からは感染拡大への不安の声が聞かれました。

ヨーロッパでは23日、新型コロナウイルスに感染して亡くなった人がイタリアで6000人を超えたほか、スペインでも2000人を超えるなど事態は深刻さを増していて、感染の広がりを抑えるため、各国が市民の外出を制限する措置を始めています。

このうちフランスでは、外出制限が始まってから24日で1週間となりますが、この間も感染は広がり続けていて、政府は15日間となっている外出制限の期間を延長することを検討しています。

パリでは23日、食料品店や薬局を除いて、カフェやレストランなどの店はすべて閉まっていて、警察官が、出歩く人に外出の理由を尋ねる様子がみられました。

在宅勤務ができないために出勤しているという男性は「イタリアで起きていることを見ると心配で無関心ではいられません。政府のアドバイスに従うことがすべての人にとっていいことだと思います」と話していました。

また、幼い子どもを持つという女性は、「解決策も見えないままに感染が広がるだけで、本当に心配です」と不安そうに話していました。

新型コロナウイルスの感染が急激に拡大しているヨーロッパでは、医療現場などで欠かせない消毒液やマスクの品不足解消に協力する動きが、酒造会社やファッション業界といった異業種の企業の間で広がっています。

世界的な感染拡大の中心地とされるヨーロッパでは感染予防に必要な品や治療のための医療機器の不足が深刻になっています。

こうした中、イギリスの酒造会社「ディアジオ」は、ウォッカやジンに使うアルコール200万リットルを消毒液を作るメーカーに寄贈し、国内やイタリアなどの医療現場に配布を目指すとしています。

同じイギリスの酒造会社「ブリュードッグ」は消毒液を自社で製造し必要な人に配るとしているほか、ベルギーの醸造所でも消毒液の生産が始まっています。

マスクについても動きが広がっていて、ルイ・ヴィトンなどを傘下に持つフランスの「LVMH」は自社の流通網を活用して中国でマスクを確保し、まず1000万枚をフランスの保健当局に送るとしています。

グッチなどを展開するフランスの「ケリング」は、マスクの生産に向けた準備を進めていることを明らかにしています。

さらに肺炎の治療に欠かせない人工呼吸器についてイギリス政府は、メーカー各社に生産の協力を要請していて、世界最高峰の自動車レースF1グランプリに参加する自動車やエンジンのメーカーなどがこれに応じる意向を示しています。

スペイン政府は25日、新型コロナウイルスに感染して死亡した人が新たに738人増えて3434人になったと発表し、中国の死者数3281人を上回り、イタリアに次いで世界で2番目に多くなりました。

スペインでは、首都があるマドリード州の高齢者の入所施設で相次いで集団感染が発生するなど感染が広がり続けていて、死者数はこの10日間で10倍以上に増えています。

EUは24日、加盟国の閣僚会議を開き、北マケドニアアルバニアとの加盟交渉を始めることで合意しました。

北マケドニアは元の国名が「マケドニア」でしたが、隣国のギリシャが「自分たちの歴史を象徴する地名だ」として、この国名でのEU加盟に反対し続けてきたことから、去年、国名を変更し、加盟交渉の開始を求めてきました。

交渉にあたるEUの執行機関、ヨーロッパ委員会のバールヘイ委員は「交渉開始は、他のバルカン諸国へのメッセージでもある。あなた方の未来はEUにある」と述べ、ほかのバルカン半島の国々との加盟交渉にも意欲を示しました。

バルカン半島の国々に対しては、近年、ロシアがエネルギー部門での関与を深めているほか、中国もインフラへの巨額の投資に加え、最近では新型コロナウイルスへの対策として大量のマスクを送るなど存在感を高めています。

EUとしては北マケドニアなどとの加盟交渉もテコに、この地域での影響力を強めようというねらいがあるとみられます。

EUが加盟交渉の開始で合意したことについて、北マケドニアのスパソフスキ暫定首相は24日、演説し「私たちの国やヨーロッパ、そして世界が困難な状況にある中、待ちに待ったすばらしい知らせが届いた。EU加盟の候補国になってから15年も待たされてきた日々が、これでようやく終わった」と述べました。

北マケドニアは、国名を変えてまでEU加盟を目指してきた経緯があり、国家の悲願であるEU加盟に向けて動き出したことを歓迎しています。

また、アルバニアのチャカイ外相代行も、みずからのツイッター「すばらしい決定だ。われわれのEUを目指す取り組みは揺るぎのないものだ。われわれの将来は、EUの中にある」と述べ、EU加盟への意欲を強調しました。

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