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2日、アメリ労働省が発表したところによりますと、先月28日までの1週間で、新たに申請された失業保険の件数は664万8000件でした。

これは過去最悪を記録した前の週の330万件からさらに2倍を超える水準まで急上昇した形です。

アメリカでは新型コロナウイルスの感染者の急増で、外出を規制する措置が各地でとられ、売り上げが激減する飲食店やホテルから、小売業、それに製造業まで幅広い業種で解雇の動きが広がっています。

従業員の雇用維持を条件に企業を資金面で支える経済対策が先週、成立しましたが、多くの会社がその支援を待てずに解雇に踏み切っているのが実情です。

アメリカの失業率はこれまで3%半ばと、過去50年で最も低い水準を維持してきましたが、今回の事態で15%程度まで跳ね上がるという予測も出ていて、雇用環境が急速に悪化していることが数字の上でも改めて浮き彫りになりました。

全米で失業者が急増する中、首都ワシントンの中心部では、「フードバンク」と呼ばれる無料で食料を配る施設に、仕事を失った人たちが押し寄せています。

「フードバンク」は、ふだんは路上生活者、いわゆるホームレスなどを対象に、パンや缶詰などを配る施設です。

ワシントンにあるフードバンクでは、ウイルスの感染を防ぐため、屋外に建てたテントを使って、ボランティアの若者たちがイモやニンジン、それに缶詰などが入った袋を手渡していました。

訪れる人は日に日に増えているということで、勤めていたレストランから突然、解雇を言い渡されたという男性は、「私には妻と2人の子どもがいますが、仕事がなくなって3週間がたとうとしています。

家賃などの支払いも迫っていますが、今は誰にも仕事はなく、家でじっとしているしかありません」と不安そうに話していました。

このフードバンクを運営するキム・コックスさんは、「新型コロナウイルスの影響で仕事を失ったり、家賃を払えなくなったりして結果的にホームレスが増えることを心配しています」と話していました。

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