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身柄を拘束されたのは、ルワンダ出身のフェリシアン・カブガ容疑者(84)です。

ルワンダでは、26年前の1994年、多数派のフツの民兵組織が主体になって少数派のツチ穏健なフツの人々を襲撃し、およそ80万人が犠牲になりました。

当時、フツ主体の政権に近い実業家だったカブガ容疑者は、虐殺を行ったフツの民兵組織に資金を提供したほか、みずから創設したラジオ局でツチの人々は敵だなどという内容の放送を行い、虐殺をあおったなどとして、国連の国際法廷に集団虐殺など7つの罪で訴追されています。カブガ容疑者は今後、フランス国内の法的手続きを経たうえで、国際法廷に移送される見通しです。

フランスの検察によりますと、カブガ容疑者は、ドイツやベルギー、それにケニアなどヨーロッパやアフリカ各地で逃亡生活を続け、16日朝、パリ郊外の住宅に偽名で暮らしていたところ、身柄を拘束されました。国際法廷のブラメルツ主任検察官は声明を発表し、「犯罪から26年を経たあとも、虐殺の責任は問われることを知らしめた」として、カブガ容疑者の身柄の拘束を歓迎しました。

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