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河野防衛大臣は、およそ半年ぶりの外国訪問として、アメリカのグアムを訪れ、エスパー国防長官と、およそ2時間、会談しました。

会談では冒頭、安倍総理大臣の辞任表明についてエスパー長官が、「偉大なリーダーで、安全保障面を含め、日米両国の関係強化に力を尽くした。早期の回復を願っている」と述べ、河野大臣は、「安倍総理大臣は、日米同盟を再構築し、かつてなく強固にすることに尽力した」と応じました。

また河野大臣は、中国が、東シナ海南シナ海で、活動を活発化させていることを踏まえ、「力による現状変更の試みなどにより、世界は劇的に変化している。日米両国に限らず、同じような考えの国々で連携する必要がある」と述べました。

そして両氏は、力を背景とした一方的な現状変更の試みに反対していくことを確認しました。

また、北朝鮮について、あらゆる射程の弾道ミサイルの完全で不可逆的な廃棄に向け、国連安保理決議を完全に履行すべきだという認識で一致しました。

そのうえで、両氏は、新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の山口・秋田両県への配備断念を踏まえ、「イージス・アショア」に替わる防衛力の整備に向けて日米で連携していくことを確認しました。

河野防衛大臣は、会談のあと、オンラインで記者会見し、新型コロナウイルス感染症の拡大という状況下にもかかわらず、日本の周辺を含む、インド太平洋地域においては、力を背景とした一方的な現状変更の動きが、むしろ加速している。急速に安全保障環境が変化している中で、国際社会に向けて、日米の強固な連携をしっかりと示せたことが意義深い」と述べました。

ヨーロッパを歴訪中の中国の王毅外相は、28日、フランスのパリでマクロン大統領と会談しました。

中国外務省によりますと、王外相は、習近平国家主席からマクロン大統領へのメッセージとして、「両国がさまざまな分野で交流を再開させ、医薬品やワクチン開発、将来の大規模な感染症予防で連携・協力を強化したい」と伝えました。

これに対し、マクロン大統領は、「新型コロナウイルスワクチンを世界の公共財にするという中国のコミットメントを高く評価し、感染症対策における両国の協力を深めたい」と応じたということです。

一方で、フランス大統領府によりますと、マクロン大統領は、反政府的な動きを取り締まる香港国家安全維持法や少数民族ウイグル族の人権状況をめぐって、王外相に強い懸念を伝えたということです。

王外相は、今回のヨーロッパ5か国の歴訪でイタリアやオランダなどを訪れ、このあとドイツを訪問する予定です。

中国としては、新型コロナウイルスへの対応や香港の問題などをめぐってヨーロッパで高まる警戒感を和らげたい考えですが、香港国家安全維持法の施行などに対して各国から懸念や批判が相次いでいます。

#EU

チェコのビストルチル上院議長は、30日から来月4日までの6日間、議員や首都プラハの市長、それに企業関係者などおよそ90人の訪問団を率いて台北などを訪れます。

期間中、ビストルチル議長は、台湾の議会にあたる立法院で演説するほか、蔡英文総統と会談する予定です。

憲法上、大統領に次ぐ地位の上院議長が台湾を訪れるのは初めてで、チェコと国交を結ぶ中国は「1つの中国」の原則に反するとして強く反発し、圧力を強めています。

また、チェコのゼマン大統領やバビシュ首相も、チェコの外交方針に反するなどとして訪問には反対を表明しています。

ただ、チェコ国内では、旧ソビエトの強い影響下にあった時代にも民主化を求めてきた歴史があり、チェコに圧力をかける中国への反発も強く、今回の台湾訪問を支持する声も少なくありません。

また、中国と対立を深めるアメリカはビストルチル議長の決断を高く評価しており、米中の対立が深まる中での訪問に国際社会の注目が集まっています。

チェコのビストルチル上院議長は30日、議員や首都プラハの市長、それに企業関係者などおよそ90人の訪問団を率いて台湾北部の空港に到着しました。

台湾の呉※ショウ燮外交部長に出迎えられたビストルチル議長は、記者団に対して「私が使っているマスクは新型コロナウイルスの感染拡大に対応する中で、台湾に提供してもらったものです。感謝しています」と述べ、空港を後にしました。

ビストルチル議長は、来月4日までの滞在期間中、台湾の議会にあたる立法院で演説し、蔡英文総統と会談する予定です。

チェコでは、旧チェコスロバキアで「ビロード革命」を率いて共産党政権を倒し、スロバキアが分離したあとも2003年までチェコの大統領を務めたハベル氏のもと、中国とは距離をとってきました。
しかし、2013年に就任したゼマン大統領は、中国との関係を重視する姿勢を鮮明にします。
中国政府が2015年に「抗日戦争勝利70年」を記念するとして北京で行った軍事パレードに、欧米諸国のほとんどが首脳の出席を見送る中、ゼマン大統領はEU=ヨーロッパ連合の加盟国の国家元首として唯一、出席しました。
翌年には、中国の習近平国家主席が、中国の国家主席として初めて、チェコを公式訪問してゼマン大統領と会談。ゼマン大統領は「チェコは中国にとってのEUの玄関口となる」として、関係を深めていく考えを示し、この年だけで中国から950億チェコ・コルナ、日本円で4400億円余りの投資が行われることになると成果を強調していました。
ただ、その後、約束されたほどの投資が実現されなかったため、国民の間でも不満が広がり、ことし1月にはゼマン大統領自身も失望を表明していました。
また、おととしにはチェコの情報当局が中国通信機器大手の「ファーウェイ」と「ZTE」の製品の使用は安全保障上の脅威があるとして警鐘を鳴らすなど中国に対する警戒感も高まっています。
一方で、上院議長の今回の台湾訪問について、ゼマン大統領やバビシュ首相はチェコの外交方針に反するなどとして反対を表明しています。

チェコには、旧ソビエトの強い影響下にあった時代にも自由と民主化を求めてきた歴史があります。

東側陣営で社会主義国だった当時のチェコスロバキアでは共産党による独裁体制が続いていましたが、1968年1月、改革派が支持するドプチェク氏が第1書記に就任すると、検閲の廃止や、旅行の規制緩和などが進められ、「プラハの春」と呼ばれました。

しかし、こうした動きを社会主義全体への脅威とみなした旧ソビエトは1968年8月、旧東ドイツポーランドなどほかの東ヨーロッパ諸国とともにチェコスロバキアに軍事侵攻します。民主化の動きは弾圧され、抵抗した多くの市民が犠牲になりました。

それからおよそ20年後の1989年、東ヨーロッパ各国で民主化運動が高まりをみせ、11月9日には東西分断の象徴だった「ベルリンの壁」が崩壊しました。

チェコスロバキアでも民主化を求める市民が大規模な抗議デモを起こし、この年、共産党政権が崩壊しました。大きな武力衝突がなかったことから柔らかいビロードの生地に例えて「ビロード革命」と呼ばれています。

チェコの首都プラハ市のフジプ市長は、上院議長に同行して台湾を訪問するのを前に、今月、オンラインでNHKのインタビューに応じました。

この中で、フジプ市長は「テクノロジーを重視する台湾との交流はスマートシティーなどのプロジェクトを行っていく上で有益だ」として、台湾との関係強化の意義を強調する一方、中国については「テクノロジーを人々の監視や抑圧のために使っている」として厳しく批判しました。

おととし就任した新興のリベラル政党チェコ海賊党のフジプ市長は、2016年に結ばれたプラハ市と北京市との友好都市協定にある「1つの中国」に関する項目を削除するよう求めてきました。

中国側は反発を強め、去年予定されていたプラハフィルハーモニア管弦楽団の中国公演は中止に追い込まれました。これを振り返ってフジプ市長は「私たちのオーケストラはいじめられた。中国は信頼できるビジネスパートナーではない」と強い不満をにじませました。

関係が悪化する中、プラハ市は去年10月には北京市との友好都市の関係を解消し、ことし1月に台湾の台北市と友好都市の協定を結びました。

北京市との友好都市の関係を解消した理由について、フジプ市長は「友好都市の協定は政治とは無関係にあるべきだ。協定書にあった『1つの中国』に関する項目を削除するよう求めていたが、無視されるようになった。友好都市であればお互いを尊重すべきなのに、そうはならなかった」と主張しています。

中国に批判的な姿勢を続けることについて、フジプ市長は「共産主義体制の崩壊後、チェコは人権とリベラルな価値を力強く支援してきた。中国の人権問題に対して沈黙することはできない」と強調しています。

中国情勢に詳しい、プラハのカレル大学のオルガ・ロモバ教授は、NHKのインタビューに対し、今回の上院議長の台湾訪問について、「台湾との間に、合理的で、開かれた、非政治的な関係をもつことはチェコの権利で、国際政治における通常のふるまいの一部だ」と指摘しました。

また、アメリカと中国との間で深まっている対立について、「冷戦だ」との認識を示したうえで「中国共産党権威主義と、民主主義をめぐって、世界的な分断がある中での上院議長の台湾訪問は、チェコがどちら側に立つのかを明確に示すものだ」として、今回の訪問によって、チェコが民主主義を重視する姿勢を国内外に示すことになると分析しています。

さらに、ロモバ教授は「中国は常に圧力をかけてくる。その圧力に従えば、さらに圧力は続いていく」と指摘し「上院議長の台湾訪問は、中国側の要求に従うことがヨーロッパのためになるのかどうかヨーロッパの政治家たちが再考するきっかけになるのではないか」と述べています。

#反中国
#対中露戦

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