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韓国大統領府は20日、記者会見を開き、およそ3年7か月にわたって在任していたカン・ギョンファ外相に代わり、チョン・ウィヨン大統領特別補佐官を新しい外相に起用すると発表しました。

チョン氏は、駐米公使などを歴任した外交官出身の74歳。

ムン政権の発足以来、大統領府で外交や安全保障の司令塔を担う国家安保室長を務め、去年7月に退任しました。

この間チョン氏は、2018年3月、北朝鮮ピョンヤン平壌)で大統領の特使として当時のキム・ジョンウン金正恩)委員長と会談したあとワシントンを訪れてアメリカのトランプ大統領と面会し、キム委員長が米朝首脳会談を提案しているなどと伝え、その3か月後、史上初の米朝首脳会談が行われました。

チョン氏の起用について韓国大統領府は「アメリカのバイデン政権の発足にあわせて米韓同盟を強化し、中国や日本、ロシアなど主要国との関係も円満に解決していく」としています。

ムン大統領としては、同盟国アメリカのバイデン次期政権が20日に発足することにあわせ経験豊富で、信頼をおくチョン氏を外相に就けることで、米韓関係を再構築するとともに、南北関係の改善につなげたいねらいがあるとみられます。

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