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ロシアの野党勢力の指導者ナワリヌイ氏は去年、化学兵器の神経剤で襲われたとみられ、今年1月、療養先のドイツから帰国した直後に逮捕されました。

そして7年前、経済事件で執行猶予付きの有罪判決を受けながら、みずからの居場所を知らせる義務に違反したとして、裁判所は執行猶予を取り消しナワリヌイ氏は2年6か月の禁錮刑に服す見通しとなっています。

ロシア国営のタス通信は25日、ナワリヌイ氏が首都モスクワの拘置所から刑務所に向けて移送されたと伝えました。

ただ、刑務所がどこかは明らかにされていないということで、弁護士は「移送について家族か親戚に知らせる義務を当局は怠っている」と非難しています。

また、支持者の間では収監中の安全が確保されるのか懸念する声が上がっています。

日本を含むG7=主要7か国はナワリヌイ氏の逮捕は政治的な意図に基づいているとして釈放するよう求めていて、今後、欧米諸国とプーチン政権の対立が一層深まることも予想されます。

ナワリヌイ氏が刑務所に向け移送されたことについて、アメリ国務省のプライス報道官は25日の記者会見で「国民を黙らせるためのロシア政府の行為」だと強く非難したうえで「人権を行使しただけで拘束されている人々の釈放を改めて求める」と述べました。

そして「われわれはナワリヌイ氏の釈放を求める同盟国や友好国との話し合いを続ける」と述べ、今後もナワリヌイ氏の釈放に向け、ヨーロッパ各国などとの連携を続ける方針を示しました。

#反ロシア#対中露戦

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