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美智子さまは平成の時代からずっと眞子さまの結婚について心配されてきました。それでも『見守っているしかないのです』とお話しになるだけで、ご意見を口にすることは控えていらっしゃいました。令和になってずいぶんと月日も経ちますが、心配されるお気持ちは変わっていません。国民の祝福からさらに遠ざかる状況に、初孫の眞子さまを心配されるお気持ちは増しているのではないでしょうか」

前出の宮内庁関係者も、コロナ禍だけではなく“小室さん問題”が、美智子さまの心身に負担となっていないかと心配する。

「今回の文書に関して、眞子さまが『文書を読まれていろいろな経緯があったことを理解してくださる方がいらっしゃればありがたい』と小室さんの気持ちを代弁するようなコメントを公表されたり、小室さん側の対応方針には眞子さまのご意向が働いていたことまで明かされました。美智子さまはご自身が発言する立場ではないと、静かに見守られていらっしゃいますが、その心労たるや、察するに余りあるほどだと思います」

美智子さまはかつて、古希(70歳)のお誕生日を迎えられた際の記者会見で、ご自身のご結婚の日に思いを馳せてこう述べられた。

「私は今でも、昭和34年のご成婚の日のお馬車の列で、沿道の人々から受けた温かい祝福を、感謝とともに思い返すことがよくあります。東宮妃として、あの日、民間から私を受け入れた皇室と、その長い歴史に、傷をつけてはならないという重い責任感とともに、あの同じ日に、私の新しい旅立ちを祝福して見送ってくださった大勢の方々の期待を無にし、私もそこに生を得た庶民の歴史に傷を残してはならないという思いもまた、その後の歳月、私の中に、常にあったと思います」

「当然、秋篠宮ご夫妻や宮内庁長官には“説明責任”があると思います。国民の祝福がないまま、この結婚を既定路線とするなら、その理由をきちんと説明するべきです」

そう語るのは、皇室の歴史に詳しい静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さん。

昨年11月の会見で秋篠宮さまは「結婚することを認めるということです」と明言されている。

一方で「あくまで私の主観になりますけれども、感じとしては決して多くの人が納得し喜んでくれている状況ではないというふうに思っています」と釘を刺された。さらに「今までの経緯とかそういうことも含めてきちんと話すということは、私は大事なことだと思っています」とおっしゃられたのだ。

今回の文書が「多くの人の納得」には繋がっていない印象だが、秋篠宮さまがすでに「結婚を認める」とおっしゃっている以上、その結論は変わらないのだろうか――。

文書発表当日、西村泰彦宮内庁長官は文書について「非常に丁寧に説明されている印象だ」「経緯についても理解ができた」と評価。さらに皇嗣職大夫によれば秋篠宮ご夫妻は「問題解決に向けた対応が見える形になるよう小室家側が努力したと受け止めた様子」だったという。

また、眞子さま宮内庁を通じ「今回発表された文書を読まれていろいろな経緯があったことを理解してくださる方がいらっしゃればありがたい」とコメント。皇嗣職大夫によれば、金銭トラブルの対応方針は「眞子さまの意向が大きかった」といい、眞子さまと小室さん側が相談したうえで文書の公表に至ったのだという。

小室さん側の対応、そして文書の内容にも眞子さまが関与していたことが明らかとなり、騒動はより複雑なものになったといえる。小田部さんは、皇室全体に影響が及ぶことを危惧しているという。

「今までは小室さんの“非常識さ”や“エゴイズム”が皇室を巻き込んでいるという印象でしたが、この文書騒動によって、小室さんの言動の背景に、眞子さまの賛意や宮内庁の同意があることが知られてしまいました。そのため小室さんだけに向かっていた不信感は、宮内庁眞子さまにも向かいはじめています。この後の対応によっては、秋篠宮家だけではなく、天皇家上皇家へもそのような不信感が広がっていくおそれもあります。

そうした状況で、大多数の国民の意向を無視して結婚を進めてしまえば、昭和、平成と長い時間をかけて築きあげてきた皇室と国民の間の信頼関係は崩れ、国民の皇室への敬愛の念は弱まっていくでしょう。皇室の価値観や権威が損なわれるのは、火を見るよりも明らかです」

小室さんの釈明によって、逆に「多くの人が納得し喜んでくれている状況」が遠ざかったのも間違いない。秋篠宮さまが“結婚容認”を覆されることはあるのだろうか――。

 ことは眞子さまと小室さんの交際が初めて報じられた2016年10月に遡る。報じられたのは東京・渋谷と神奈川・横浜をつなぐ東急東横線車内での姿。横浜方面でのデートの帰りとみられた。

「小室さんは佳代さんとみっちり話し合い、デートプランを練っていたそうで、デートの場所は横浜や鎌倉など、小室さんの自宅周辺が多かったといいます。小室さんの自宅に、眞子さまが立ち寄られたこともあるのではないかといわれました」(皇室記者)

 早いうちから眞子さまは佳代さんと会われ、その半生における艱難辛苦のストーリーに耳を傾け、心酔されていったのかもしれない。佳代さんの夫・敏勝さんは、2002年に自ら命を絶った。それは、小室さんが10才のとき。さらに、長男の早すぎる死に絶望した小室さんの祖父も、後を追うように自殺した。直後、佳代さんは行動に移した。知人男性を頼り、敏勝さんの実家に遺産の交渉に行かせたのだ。その男性の話。

「佳代さんは当時、“夫の実家に取り合ってもらえない”と涙ながらに私に遺産交渉の代理人になるよう頼んできました。いま思えば、私が過去に暴力団に関係していたという経歴を、利用できると思ったのかもしれません。

 身内の相次ぐ死で憔悴しきった敏勝さんの母親との交渉は心苦しいものでしたが、結局、圭くんが相当な額の遺産を相続することになりました。ただ、話し合いが済むと佳代さんは突然、“この件から一切、手を引いてくれ”と私に言ってきた。それ以来、絶交しています」

 敏勝さんが亡くなる前から“運命の人”と呼び合い、小室さんに“湘南のパパ”と呼ばせていた男性の存在や、20才ほど年上の彫金師の男性との交際は、すでに報じられている通りだ。その後、佳代さんは外資系メーカーに勤めるAさんと婚約。佳代さんはAさんに、メールなどを通じて金銭的な援助を求めるようになっていく。

「メールの中には、“敏勝さんの遺族年金を受け取っている間、事実婚は誰にも知られたくない”という内容もありました。本来、夫との死別後に別の男性と事実婚でも生計を一にしていれば、遺族年金の受給を止めなければなりません。だから佳代さんは“事実婚をバラさない”という工作を持ちかけたのでしょう。そうして佳代さんは、敏勝さんの遺族年金を受給し続けつつ、Aさんからも援助を受けた」(前出・皇室記者)

 子供を抱え、女が1人で生きて行くのは、並大抵の苦労ではなかったのだ。眞子さまが佳代さんの来し方をどれだけ詳細に聞かれたかはわからない。だが、眞子さまには佳代さんが“壁にぶつかっても、たくましく生きる女性であり母親”と映ったことは想像に難くない。

「夫の死後、その時々に合わせて頼れる味方を作り、生活を支えてもらえるほど相手の信頼を勝ち得た佳代さんに、皇室という“究極の温室”で育たれた眞子さまが、虜にされないはずはなかったのです」(皇室関係者)

 佳代さんは過去、眞子さまのことを「気持ちがまっすぐで、いろいろと気を使ってくれる」と評したという。眞子さまはまっすぐに、佳代さんを信じ切られたのだろう。さらに、小室家から眞子さまが伝えられた、Aさんの「返してもらうつもりはなかった」という発言の録音データが、眞子さまの佳代さんへの心酔を確実なものにする。

眞子さまから見れば、小室さんは“法律の専門家”です。そんな小室さんが、絶対の自信を持って証拠を示しているのだから、眞子さまは信じられるほかなかったでしょう。佳代さんへの信頼も相まって、眞子さまは“Aさんにお金を渡してはいけない”という意向を持たれた。そうして、小室さん側の主張を主導されたように思えてなりません」(皇室ジャーナリスト)

 眞子さまは実の母である紀子さまと佳代さんを比較され、佳代さんへの信頼を深めていかれたこともあるだろう。民間出身であられた紀子さまは、美智子さまを目標にし、“皇族らしくあること”に腐心されてきた。

紀子さまは、眞子さまや佳子さまにも、挨拶に始まり生活のあらゆる場面で厳格に接してこられた。それに対し、お嬢さまがたは“何を細かいことを”と反発される気持ちもあったようです。

 経済的にはなんの不自由もなく“温室”で悠々と暮らすなかでの、細かいお小言。その一方で、佳代さんは“荒波”のなかを息子と2人で生き抜いてきた。しかも、小室さんには自分を“お母さま”と呼ぶように、育ちのよさも身につけさせた。眞子さまが“2人の母”を比べて、佳代さんのたくましさに憧れを持たれたのも、無理はないことかもしれません」(前出・別の皇室関係者)

 そんな眞子さまを最も強く嘆かれ、涙されているのが紀子さまだという。

紀子さまはこれまで以上に憔悴されています。顔色も優れないことが多く、白髪も増えたようにみえます」(別の皇室記者)

 そうしたご心労の裏には、過去にあった紀子さまと佳代さんとのやりとりがある。

「2017年12月、ちょうど金銭トラブルが報じられた頃、佳代さんは秋篠宮邸を何度か訪れたそうです。そこでトラブルを釈明するはずの佳代さんが言い放ったのは、“騒動を収めるために、皇室でお金をサポートしてもらえないか”というもの。それを耳にされた紀子さまは絶句され、秋篠宮さまも“それはこちらにする話ではない”と断じられたといいます」(前出・別の宮内庁関係者)

 紀子さまが佳代さんを詰問されることもあったようだ。しかし、佳代さんは「紀子さまは癇癪持ちでいらっしゃる」などと、意に介していなかったという。

 2018年2月、眞子さまと小室さんの結婚が延期されたときには「小室家に眞子さまが嫁がれることを強く懸念された紀子さまが、結婚延期を主導された」(前出・別の皇室関係者)ともいわれた。それほどに強い不信感を抱かれた相手に愛娘が心酔しているとなれば、それは信じがたい事態だろう。

 2018年11月、紀子さま秋篠宮さまのお誕生日会見で、次の発言をされた。

《折々に、私たちは話合いを重ねてきました。そうした中で(中略)長女の体調が優れないことが多くなりました》

 前出の皇室関係者は話す。

「このとき、紀子さまが本当に心配されていたのは、ご体調よりも、そのお心だったのではないでしょうか。紀子さまからするとご理解しがたい人である佳代さんを、眞子さまは信じ切っておられる。しかし、紀子さまがその危うさを直接説かれても、眞子さまは聞き入れないことをわかっておられたのでしょう。ですから、会見という公の場で、思わず吐露されたのかもしれません」

 いまも眞子さまは佳代さんを心配され、頻繁に連絡を取られているという。

 案の定というべきか、文書で主に金銭トラブルの相手として扱われた、母親の元婚約者は週刊現代に登場。取材に答えて、文書の中の事実誤認を指摘したうえで「私を悪者にしたり、利用するのはやめてほしい」とコメントしている(4月24日号)。

 元婚約者氏も傷ついたようだが、一連の騒動でとばっちりを受けたのは、日本の弁護士たちも同様だろう。

 長すぎる説明文書や、杓子定規な権利の主張、一方的な論理の展開等々について「弁護士とはそういうもの」といった解説をする人が、メディアやSNS上で数多く見られた。

 これは裏を返せば、「弁護士頼みではトラブル解決にならないこともある」と広く周知したも同然で、その意味では営業妨害に等しい。

 前回の記事で、長い説明文書をコンパクトにまとめたサンプル文を作成してくれた危機管理コンサルタント田中優介氏(株式会社リスク・ヘッジ代表取締役社長)の著書『地雷を踏むな』には、今回の件を予見したような一節がある。

 2019年12月刊行の同書第4章「警察と弁護士は使いよう」の中にはこうある。

「最近の例でいえば、秋篠宮家の眞子さまの結婚相手とされる小室圭さんの弁護士の対応は、法律論を振りかざして世論を敵に回したのではないかと思われます。小室さんについては、母親の金銭トラブルが伝えられており、その行く末が注目されていました。これについては秋篠宮さまもご心配をなさっていたものの、小室さんサイドは会見やコメント発表といった対応をしていませんでした。ところが、ある時、突然、小室さんの代理人弁護士がコメントを発表します。それは簡単に言えば『金銭トラブルは解決済み』といった主張でした。

 法的にはそうした主張にも合理性があるのかもしれません。しかし、結果としてこのコメントは事態を好転させる方向には働きませんでした。お金を貸したと主張している男性側が『解決なんかしていない』という立場を維持している以上、世間の多くの人は納得しないからです。(略)

 依頼した弁護士が、勤務先や学校に対して、攻撃的な言動をすることは起こり得ます。その結果、退職や退学を余儀なくされることだって、無いとは言い切れません。

 法的な立場のみを重視すると、それ以外の要素を見逃してしまい、結果として損をすることがあるのです」

 同書が刊行されたのは2年前だが、今回の騒動にもぴったりとあてはまるようだ。

 2年を経て新しく判明したのは、弁護士のみならず、小室さん自身が弁護士的思考を身につけてしまっている可能性が高いということだろうか。

 失敗続きに見える小室さん側の言動だが、危機管理のプロから見た場合、弁護士は頼りにならないものなのか。田中氏に改めて聞いてみた。

「いえ、もちろん危機管理のうえで弁護士は不可欠な存在だと思います。個人はともかく企業などでは弁護士抜きで危機管理を考えるべきではないでしょう。

 ただし、毒にも薬にもなる場合があることを肝に銘じたほうがいいのです。

 弁護士は、基本的に『法廷で闘う人』です。この闘う姿勢が心強いこともありますが、一方で世論を敵に回してしまって、依頼人を不利な状態に陥らせてしまうことがあります。

 危機に陥った人は、しばしば二つのトウソウ本能に支配されます。闘うほうの闘争と、逃げるほうの逃走です。

 逆切れしてマスコミに反論するのは『闘争本能』の表れ、逃げ回るのは『逃走本能』の表れですね。

 文書を読む限り、小室さん自身は『闘争本能』に支配されていて、それに闘う職業の弁護士が組み合わさったことによって、世論を敵に回すような戦略を取ってしまったと感じます」

 ここからの局面打開はあり得るのだろうか。田中氏はこう語る。

「人と深刻に対立してしまった時には、4つのステップを丁寧に踏んでいかないと解決が遠のいてしまいます。

 (1)反省、(2)後悔、(3)懺悔、(4)贖罪です。

 まず自身の過去を否定的に振り返り、相手がどう考えているかを洞察する(反省)。

 次に己の言動を分析して、自分自身の心理を洞察する(後悔)。

 そのうえで、たとえ自分に多少の理があると思っていても、それを主張するのを抑えて、詫びるべき点を詫びて原因を告白する(懺悔)。

 最後に相手の損害や犠牲に対して代償を捧げる(贖罪)。

 一連の経緯や文書には(1)と(2)の要素がほとんど見られません。不十分な懺悔ののち、唐突に解決金という贖罪を宣言しました。これでは前に進めません。

 このようにこじれたケースでは、相手の側も落ち着くには、次の4つのステップが必要です。いきなり『そうか、わかった!』などとなる程度の話ならばこじれません。

 (1)癒やされる……自分の痛みを相手(今回でいえば小室さん側)が理解していると感じる。

 (2)腑に落ちる……対立を生んだ理由を納得する。

 (3)受け入れる……現状を受け入れて、相手(小室さん側)のお詫びを受け入れる。

 (4)忘れようとする……相手を許して怒りを忘れ、先に進もうとする。

 人間は、こうしたステップを経てようやくトラブルの相手を許す気持ちになれるのです。

 今回の小室さんの文書には、そうした人間の心理を考慮した形跡が見られません」

 それでは、これから先、どうすれば元婚約者の理解を得られるのだろうか。

「まずは元婚約者の方に、心をこめたお手紙を書くことをお勧めします。(1)癒やす、のステップからやり直すしかありません。そして、『援助して頂いたお礼として、今度は私が援助をさせていただく番です』と伝える。ここまでは、自分でやらないといけないと思います。

 闘う職業の弁護士に任せてはいけません。第三者ではわからない微妙なニュアンスが、人間同士の間にはありますので。

 その後に、受け入れて頂くことになったら、そこでようやく弁護士さんの出番になるのです。法的な和解の手続きなども必要になるでしょうから。

 実際には、2年前の時点で、そうしたステップを丁寧に踏んでおけば、今回のような事態は防げたはずです。

 現実問題としては、それを怠ったうえに性急かつ攻撃的なアプローチに出てしまった今、修復は難しいかもしれません。

 それでも、元婚約者の方は、お金は要らない、小室さんと眞子さまの幸せを思っているといった旨を語っていらっしゃいます。その善意にすがれば、元婚約者の方との関係はある程度修復できる可能性も無いわけではないでしょう。

 ただ、たとえ両者が和解したとしても、すでに国民的関心事となっているため、どこまで国民の理解が得られるかは疑問ですが……」

 田中氏は、小室さん側が今回の「危機」の本質を見誤っている、とも指摘する。

そもそも文書や弁護士のコメントを見ると、危機を『金銭の貸し借りの有無』だと捉えているフシがあります。

 しかしこれが大きな間違いなのです。

 今回の危機は『恩』に関わること、すなわち問われているのは『報恩の有無』なのです。贈与であろうが、貸与であろうが、お金に困っている時に手を差し伸べてくれた人には恩義があります。日本人の国民感情として『恩知らず』は嫌われます。

 返すべきはお金ではなくて、恩なのです。45万円ほどの入学祝いをもらったとすれば、贈与であっても恩義は感じるべきでしょう。ところが、あの文書には報恩の気持ちが十分に書かれているとは言えません。

 元婚約者の方にいただいたのは、お金だけではなくて大きな恩である。その気持ちを持つことから始めてみるしかないのではないでしょうか」

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