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天皇陛下は、東京オリンピックの開会式への出席にあわせて来日している各国の首脳らと皇居・宮殿で面会されました。

フランスのマクロン大統領やアメリカのバイデン大統領のジル夫人など11か国の首脳ら12人は、23日午後2時すぎ、皇居・宮殿の「南車寄」に到着しました。

天皇陛下は宮殿の「春秋の間」で首脳らと面会し、「私自身にとって、1964年の東京オリンピックの閉会式で各国選手団が国ごとではなく混ざり合って仲良く行進する姿を目にしたことが、世界の平和を願う気持ちの源となりました」と英語でおことばを述べられました。

そのうえで「平和と調和というオリンピズムの精神に改めて思いをいたし、その精神の灯火を未来へとリレーする大会となることを願います」と話されました。

このあと天皇陛下は宮殿の「松風の間」に移って、一人ひとりとことばを交わされたということです。

これまで国内で開かれたオリンピックでは、天皇皇后が各国の首脳らをもてなすため宴会などを開いていましたが、今回は新型コロナウイルスの影響で時間を短くし、飲食を伴わない形になりました。

天皇陛下は23日夜に国立競技場で行われる東京オリンピックの開会式で、大会の名誉総裁として開会を宣言されることになっています。

殿下、
閣下、

 本日、世界各地からお集まりの皆様をここにお迎えすることをたいへん嬉しく思います。

 現在、世界各国は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大という大変に厳しい試練に直面しています。人が集い、繋がることが決して簡単ではない状況が続いています。

 そのような困難な状況の中で、今回の大会に出場するために努力を続けてこられたアスリートの皆さん、そのアスリートを支えてきた御家族や関係者の方々のご努力に深い敬意を表します。全てのアスリートが、新型コロナ感染症を防ぎ、出身国・地域とは異なるであろう暑い気候に気をつけつつ、健康な状態で最善を尽くすことができることを希望します。

 オリンピックが長く、そして広く世界で支持されてきたのには、平和と調和というオリンピズムの精神に理由があると思います。私自身にとって、1964年の東京オリンピックの閉会式で各国選手団が国ごとではなく、混ざり合って仲良く行進する姿を目にしたことが、世界の平和を願う気持ちの源となりました。

 新型コロナウイルス感染症の試練を乗り越えるためには、国内外を問わず、私たちが、なお一層心を一つにして協力していくことが大切です。この大会が、わたしたちが平和と調和というオリンピズムの精神に改めて思いをいたし、その精神の灯火を未来へとリレーする大会となることを願います。皆様と共に全てのアスリートのご健闘を祈ります。

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