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陸上女子のベラルーシ代表、クリスチナ・チマノウスカヤ選手(24)が第三国への亡命を希望したことを受けて、隣国のポーランドの外務次官は2日、亡命を受け入れたことを明らかにしました。

IOC国際オリンピック委員会のマーク・アダムス広報責任者は3日の会見で「真実を調べることが大事だ」と述べて、ベラルーシオリンピック委員会への調査を始めたことを発表しました。

IOCは去年、ベラルーシオリンピック委員会の会長を務めるルカシェンコ大統領などに対して、スポーツ選手を政治的な差別から守っていないとして東京オリンピックには参加させない処分を出しています。

IOCは今回、ベラルーシオリンピック委員会に対して書面での報告を求めていて、今後、選手団への聞き取りなども踏まえて関係者の処分などについて検討する方針です。

チマノウスカヤ選手はこれまでのNHKの取材に対して「SNSの書き込みをめぐり『政権批判だ』として強制送還されそうになった」などと話しています。

チマノウスカヤ選手は3日AP通信のオンラインインタビューに応じ「帰国すれば必ず何らかの罰を受けるとはっきり言われた」と述べ、圧力を受けたと訴えました。

そして自身の競技人生について「私はまだ24歳で少なくともあと2回はオリンピックに出場するつもりだったのでまだ競技を続けたいと思っている」と述べました。

チマノウスカヤ選手は現在、東京にあるポーランド大使館で保護されているとみられ、パヴェウ・ミレフスキ駐日大使は3日、一緒に撮影した写真をツイッターに掲載し「彼女は元気にしていてわれわれの支援に感謝している」と投稿しました。

チマノウスカヤ選手はポーランドへの亡命に向けて近く日本を出国する見通しです。

ウクライナの警察などによりますと、首都キエフの公園で3日、ベラルーシ人のビタリー・シショフ氏が遺体で見つかり、警察は現場の状況から殺人事件とみて捜査しています。

シショフ氏は去年8月、ベラルーシのルカシェンコ大統領の退陣を求める大規模な抗議デモに参加するなど、反政権派として活動していました。

そして、去年秋には政権の弾圧を逃れるため隣国、ウクライナに移り住み、同じくウクライナに逃れたベラルーシ人を支援する団体の代表を務めていました。

地元メディアなどはシショフ氏が前日、ランニングに出ると知人に言い残して出かけたまま帰宅しなかったと伝えています。

シショフ氏が代表を務めていた団体はSNS上で「シショフ氏は何者かに監視されていた」と訴えています。

ベラルーシをめぐっては、反政権派の活動家やジャーナリストが隣国のウクライナリトアニアなどに逃れるケースが相次いでいます。

これに対してルカシェンコ政権はことし5月、リトアニアに向かっていた旅客機をベラルーシに強制着陸させ、搭乗していたジャーナリストを拘束するなど反対派への弾圧を一層強めています。

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