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アフガニスタンの通貨と外貨を交換する首都カブールの両替所では、およそ20日ぶりに営業が再開され、海外からの仕送りを受け取ろうとする市民などが訪れていました。

両替所の経営者は「経済への打撃は深刻だ」とか、「まもなくと言いながら、なかなか新しい政府ができない」などと不安を口にしていました。

タリバンは国内の銀行に対して業務の再開を指示していますが、再開した銀行はごく一部にとどまり、開いている店舗には連日長い列ができ、現金を引き出せないまま帰宅せざるをえない市民も数多くいます。

カブールでは依然として物流が滞り、物価の高騰も続いていて、経済の混乱がおさまるめどは立っていません。

アフガニスタンでは先月15日、武装勢力タリバンが首都カブールに進攻したあと、各国の軍用機で国外に退避しようとする人たちが空港に殺到して混乱が広がり、民間の旅客便の運航が停止しました。

そして先月30日にアメリカ軍が撤退すると、カブールの空港では、中東のカタールなどの支援を受けて、運航再開の準備が進められてきました。

5日は西部ヘラートの空港で、アフガニスタンの航空会社の旅客機が乗客を乗せて出発し、南部カンダハルを経由してカブールの空港に到着しました。

カブールの空港にはこれまでに近隣諸国から人道支援物資を載せた輸送機が到着していますが、本格的な空港業務の再開にはさらに時間がかかるとみられ、国際線の旅客便が運航を再開する見通しは立っていません。

アフガニスタンでは、タリバンが先月15日に首都カブールに進攻してガニ政権を崩壊させ、ほぼ全土を制圧しましたが、北東部のパンジシール渓谷では長年対立してきた旧北部同盟の勢力が抵抗し、戦闘が続いていました。

タリバンの報道担当の幹部ムジャヒド氏は、6日記者会見し、抵抗勢力の最後の拠点を制圧したと主張しました。

ムジャヒド氏は戦闘の停止を呼びかけましたが、抵抗勢力側はこれに応じるかどうかを明らかにしていません。

一方、タリバンが樹立を目指す新たな政権については、内部対立で発表が遅れているという指摘を否定したうえで、未解決の問題があるとして「改善する余地を残すためにも、しばらくの間暫定的なものになる可能性がある」と述べました。

ムジャヒド氏は問題の具体的な中身には言及しませんでしたが、平和と安定に向けて、できるだけ早い政権の樹立を目指す考えを強調しました。

新政権については、旧タリバン政権がかつて女性や少数派を抑圧したことから、国内の幅広い勢力の代表からなる包括的なものになるかどうかが焦点になっています。

パンジシール渓谷は、アフガニスタン北東部の山岳地帯に位置し、1990年代後半、旧タリバン政権と敵対していた、いわゆる北部同盟が拠点としていた地域です。

当時、北部同盟は、カリスマ的存在だったマスード司令官の指揮のもと、徹底抗戦し、旧タリバン政権は最後までこの地域を支配することができませんでした。

マスード司令官は2001年、同時多発テロ事件の直前に暗殺されましたが、北部同盟アメリカ軍の支援を受けて首都カブールを制圧し、旧タリバン政権は崩壊しました。

北部同盟の出身者は、その後の政府で強い影響力を持ち、タリバンの政権への参加を拒否するなど、強硬な姿勢を取り続けてきました。

そしてタリバンが先月、再び権力を掌握したあとは、マスード司令官の息子が率いる勢力がパンジシール渓谷を拠点に抵抗を続け、タリバンとの間で激しい戦闘を繰り返していました。

タリバンアフガニスタンの北東部パンジシール州で撮影したとされる映像が、6日、インターネットに投稿されました。

撮影した日時や詳しい場所は明らかにされていませんが、映像はパンジシール州の州都で撮影されたとみられ、古い建物の前に集まるタリバンの戦闘員たちが映っています。

建物には、長年タリバンと対立してきたかつての北部同盟の指導者、マスード司令官の肖像画とともに「パンジシール州の中心」と書かれた看板が掲げられています。

また、別の映像には戦闘員たちがタリバンの旗を掲げる様子も映っています。

戦闘員のひとりは「パンジシール州の州都はタリバンの管理下にある。われわれの旗が州都に掲げられた」と話し、タリバンが州都を制圧したと主張しています。

アフガニスタンで新政権の樹立を目指すタリバンのナンバー2が、国連の特使と首都カブールで会談し、タリバン側は、現地で人道支援活動にあたる国連のスタッフなどの安全や移動の自由を保証すると表明しました。

国連の発表によりますと、国連で人道問題を担当するグリフィス事務次長が5日、アフガニスタンの首都カブールでタリバンのナンバー2、バラダル師やタリバンの指導部のメンバーと会談しました。

会談でグリフィス事務次長は、今後もアフガニスタン人道支援活動を続ける考えを伝えるとともに、その活動では女性の果たす役割が重要だと強調し、国連のスタッフなど人道支援活動にあたる人たちの安全や権利を確保するよう求めました。

また、グリフィス事務次長は、女性や少数派などすべての民間人を保護するよう求めました。

国連によりますと、これに対してタリバン側は、人道支援のために働くスタッフについて安全や移動の自由を保証すると表明したほか、アフガニスタンの人々に支援が行き渡るよう協力することを約束したということです。

国連は、来週13日にはスイスのジュネーブで閣僚級会合を開催し、人道支援のための緊急の資金拠出などを各国に呼びかける方針です。

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