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アフガニスタンでことし8月、再び権力を掌握したタリバンは、それまで女性の権利向上に取り組んできた政府機関の活動を事実上休止に追い込み、代わりに勧善懲悪省を復活させました。

勧善懲悪省は、20年前崩壊した旧タリバン政権時代、イスラム教の極端な解釈に基づき、女性に全身を覆うブルカの着用を強制し、映画や音楽といった娯楽を禁止するなど、市民の行動を厳しく制限した政府機関で、その復活に国際社会の非難が高まりました。

タリバンは再び権力を握って以来、イスラムの教えの範囲で統治を行い、女性の権利や報道の自由を認めると公言してきましたが、教育の現場では日本の小学校に当たる初等教育の学校にメンバーを派遣し、タリバンの解釈に基づいたイスラム教の教えを説くなど、統制を強化しています。

また先月には、アフガニスタンのメディアに対し、テレビに出演する女性ジャーナリストは頭髪を覆うヒジャブを着用することや外国の映画は放送しないことを指針として示すなど、圧力を増しています。

現地のジャーナリスト団体によりますと、アフガニスタンではタリバン復権後、257のテレビ局や新聞社が閉鎖を余儀なくされたということで、国際社会で懸念が深まっています。

アフガニスタンの首都カブールのテレビ局「トロニュース」は、タリバンに批判的な報道を続けてきた民放として知られています。

このため、ことし8月、タリバンが再び権力を掌握した際には、報復をおそれ、記者のおよそ9割が国外に脱出しました。

入局2年目の女性記者、アメナ・ハキミさん(22)はアフガニスタンに残ると決めた、数少ない記者の1人ですが、タリバン復権後、日々の取材活動に対する圧力が増したと感じています。

ことし10月には、カブールの路上で市民へのインタビューを撮影していたところ、近づいてきたタリバンの戦闘員に、情報省が発行する取材許可証を持っているかどうか、たずねられました。

アメナさんは許可証を見せましたが、戦闘員は、その後も、取材が終わるまで近くで監視していました。

アメナさんは「タリバン傘下の当局は、取材に対して回答せず、市民もトラブルを恐れ、街頭でのインタビューに答えなくなった。これまで当たり前だと思っていた取材の自由が奪われている」と危機感を示しました。

その一方で、記者として働くことは、長年の夢だったとしたうえで「報道の自由のため、できるだけ長く記者の仕事を続けたい」と述べ、抑圧にひるむことなく取材活動を続け、タリバンに対しては報道の自由を求めていく考えを強調しました。

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