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焼津漁港では、焼津漁業協同組合の職員や水産加工会社の元社長らが、地元の船会社が水揚げした冷凍のカツオを盗んだとして、逮捕・起訴されています。

この事件で逮捕され、現在保釈中の漁協の職員が、NHKのインタビューに応じました。

この中で職員は、20年以上前から漁協の職員がカツオを盗む行為を繰り返していて、みずからも上司の指示や水産加工会社からの依頼を受けて関与し、報酬を受け取っていたことを明らかにしました。

職員は「18歳で仕事を始めた当初から抜き取りが当たり前に行われている状況だったので、断るのは難しかった。数トン単位の抜き取りは頻繁に行われていて、見ていてひどいときには数十トンに上っていた。監視している人はおらず、計量せずに外に持ち出せば、あとは闇の中という感じで、無法地帯だった。お金にも目がくらんで、あしき風習に染まってしまい、悪いことをしているという意識が薄まっていた」などと述べました。

今回の事件については、水産加工会社の元社長から依頼を受けて、カツオを漁協の計量所を通さずにトラックで冷凍倉庫に運ばせ、会社側から1回当たり18万円の報酬を受け取っていたということです。

報酬はほかの職員やトラックの運転手に分配していたとしています。

事件をめぐっては、漁港に水揚げしている県外の4つの船会社が同じようにカツオなどを盗まれる被害に遭ったとして、警察に告訴状や被害届を提出していて、職員は「被害に遭った船会社には本当に申し訳なく思う」と述べました。

今回の事件を受けて焼津漁協がまとめた内部調査の報告書では、数十年前から10年前ごろまで、組合の職員が、職員どうしの旅行の遊興費や飲み会の費用に充てるため、カツオを盗む行為に関わり、現金を受け取っていたとされています。

これについて職員は「仕事を始めた当初の社員旅行で高いホテルに泊まり、お土産代なども自腹を切らなかったので、不思議に思って先輩に聞くと『こういうお金はつくるんだよ』と言われた。そのときはすぐにわからなかったが、抜き取りのことだとわかった」と述べました。

そのうえで「上司が派手に金を使っていたという話はよく聞いた。キャバクラで女性の胸元に100万円の束を2つ置いた写真を見たことがある」などと明かしました。

また、調査報告書では、今回の事件で元社長と元常務が逮捕・起訴された水産加工会社が、十数年前から漁協の職員にカニ爪を贈り、職員がその返礼としてカツオを横流ししていたことも指摘されています。

これについて職員は「毎年、年末にカニ爪などをもらっていたが、十数人の職員が受け取っていたと思う。贈った側からすれば『そんたくしろ』とか『魚で返せよ』という意図があったのではないか」と述べました。

さらに報告書には、内部調査に応じた職員らが「仮に上司に進言しても隠蔽されるだけだろうと考え、同僚や上司に相談しようとすることもなかった」と記されています。

インタビューで、なぜ不正行為に対して声を上げることができなかったのかについてただすと、職員は「抜き取りが当たり前になっていて、声を上げようとは思わなかった。上司にもそのような行為をやっている人がいるので、声を上げたところで何も変わらない。1人の力でなくすことは絶対にできなかった」と述べました。

焼津漁港をめぐっては、漁協の職員や水産加工会社の元社長らが逮捕された事件とは別に、県外の船会社から被害届が出されていて、警察が関係先の捜索を行うとともに、持ち去られたカツオが鹿児島県に運ばれた可能性もあるとみて捜査を進めています。

警察などによりますと、去年3月、宮城県の船会社が水揚げしたおよそ10トンのカツオが、漁協で計量されないままトラックに積まれ、外部に持ち出される様子が、防犯カメラの映像に記録されていました。

船会社からの被害届を受けて警察が捜査を進め、去年12月、トラックを所有する、神奈川県に本店がある運送会社の関係先や、カツオが運び込まれた焼津市内の2か所の冷凍倉庫、それに東京に本社がある水産加工会社の関係先などを窃盗の疑いで捜索しました。

警察などによりますと、捜索を受けた運送会社は、焼津漁港で水揚げされたカツオを、支店がある鹿児島県内の水産加工会社に運搬していたということです。

このため警察は、持ち去られたカツオが鹿児島県に運ばれた可能性もあるとみて、さらに詳しく調べることにしています。

#法律

11日、名古屋高等裁判所金沢支部で始まった2審の裁判で、検察側は「被告には拳銃を奪う目的があった」として、強盗殺人罪が成立すると改めて主張し、死刑が相当だとしました。

一方、被告側は「発達障害の影響で刑事責任能力が著しく低下していた」と主張し、刑を軽くするよう求めました。

これに対して森浩史裁判長は、双方が求めた証拠の採用や証人尋問を認めず、1回で審理を終え、3月24日に2審の判決が言い渡されることになりました。

#気象・災害

#アウトドア#交通