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アメリ労働省が6日発表した先月の雇用統計によりますと、農業分野以外の就業者は前の月と比べて42万8000人増加し、40万人程度の増加を見込んでいた市場の予想をやや上回りました。

失業率は前の月と同じ3.6%でした。

アメリカでは新型コロナウイルスの影響が薄れ、経済活動の正常化が進んでいて、「接客・レジャー」や「輸送・倉庫」など、幅広い分野で就業者が増加しました。

さらに、労働者の平均時給は前の年の同じ月と比べて5.5%の増加と高い伸びが続いていて、人手不足に悩む企業が、賃上げを進めていることがうかがえます。

中央銀行にあたるFRBは、記録的なインフレを抑えるため、4日、22年ぶりとなる0.5%の大幅な利上げを決め、今後も大幅利上げを続ける可能性を示しています。

雇用環境の着実な改善を踏まえ、FRBはインフレ対応に専念して金融引き締めを加速させる方針ですが、アメリカでは賃金の上昇を伴う形で物価上昇の勢いが増してきたため、その抑制は簡単ではないとの指摘も出ています。

#経済統計

債券市場のストラテジストして注目されているモハメド・エラリアン氏は、米連邦準備制度理事会FRB)にはインフレを巡り、金融市場と国民に対する信用問題が生じていると批判した。

  FRBは米国民に対する信頼性という問題を抱えており、だからこそパウエル議長は(4日の)記者会見の冒頭で国民に語りかけることを選んだ」と、かつてパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の最高経営責任者(CEO)を務めたエラリアン氏はブルームバーグテレビジョンで述べた。「市場に対してはますます問題化している」と続けた。

  現在はグラマシー・ファンド・マネジメントの会長でブルームバーグ・オピニオンのコラムニストでもある同氏はさらに、FRBが信頼性を取り戻すことが必要不可欠だ。欧州中央銀行(ECB)が先週やったように、なぜインフレ予測がこんなにも長期にわたってこれほど外れたのか、そしてインフレ測定手法をどのように改善するのか説明するまで、信頼性は戻らない」と述べた。

  同氏は昨年7月の時点で、インフレはFRBが予想しているような一過性のものにはならないと述べていた。当時の消費者物価指数(CPI)は前年比5.4%、現在は8.5%に上昇している。

エラリアン氏、インフレは持続へ-的中した過去3回の予想同様に確信

  エラリアン氏の批判はパウエル議長にも向けられた。同議長は4日の記者会見で、75ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げは「積極的に」検討されていないと言明した。

  エラリアン氏はパウエル議長について、「テレビであらゆる不確実性について話しておきながら、75ベーシスという特定の政策対応を排除した」と指摘。「今の時点で特定の政策行動を排除できるほど、インフレの道筋について十分な知見をわれわれは持っていない」と述べた。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)会合後の金融市場は変動性が高まり、株式相場は大きく下落。米国債市場では10年債利回りが2018年以来となる3%台で推移している。

  「今の市場にみられる混乱は、流動性に対するものだ」とエラリアン氏。金利リスクはほぼ織り込み済みだと、断言してもいい。流動性リスクはまだ織り込んでいない。クレジットリスクも、市場機能のリスクもまだだ。今はまだ織り込む過程にある。潤沢で予測可能な流動性の日々は過ぎ去った」と述べた。

原題:El-Erian Says Fed Lost Credibility With Markets, American Public(抜粋)