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来月30日にフィリピンの大統領に就任するマルコス氏は26日、インターネット上に動画を公開して、当選後に初めて外交方針について語りました。

この中でマルコス氏は中国との間で争う南シナ海の領有権問題について「われわれの海洋権益が踏みにじられるのは許さない。一貫してきぜんとした態度で話し合う」と述べました。

その上で、南シナ海のほぼ全域に管轄権を持つとする中国の主張を退けた2016年の国際的な仲裁判断について「われわれに有利な非常に重要な判断だ。仲裁判断はわれわれを助けることができる」として今後、仲裁判断を根拠に中国側と協議していく考えを明らかにしました。

仲裁判断をめぐってはフィリピンが訴え出て国連海洋法条約にもとづいて勝ち取ったものの、その後に就任したドゥテルテ大統領が判断を否定する姿勢を取り続けてきました。

マルコス氏も選挙期間中に「仲裁判断は役に立たない」などと言及していましたが、当選後にドゥテルテ政権とは一線を画す外交方針を示したことで態度を一転させる形となりました。

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