イランが核施設の監視カメラ撤去 IAEA「査察維持に難題」 #nhk_news https://t.co/rRNiXDDZze
— NHKニュース (@nhk_news) 2022年6月9日
イラン国内の申告されていない複数の場所から核物質が見つかった問題をめぐり、IAEAは先月の報告書でイランの説明が不十分だと指摘したほか、8日、理事会でも、イランの対応を非難する決議を採択しています。
これに対し、イラン政府は、IAEAの査察や調査に協力しているイラン側の対応が正当に評価されていないと主張し、核施設に設置されている監視カメラを停止する報復措置をとりました。
これを受け、9日、記者会見を開いたIAEAのグロッシ事務局長は、イラン側からウラン濃縮に使う遠心分離機の部品製造施設などで監視カメラ27台の撤去を進めていると連絡があったことを明らかにしたうえで「IAEAによる現地での査察の維持に難題をもたらしている」と述べ、今後イランでの査察活動に支障が出ることに懸念を示しました。
そのうえでグロッシ事務局長は、今後3、4週間で打開策がみつからなければ「重大な打撃になる」として、みずから現地を訪問することを含めイラン側と協議を続けたい考えを示しました。
イランが核施設に設置された監視カメラの撤去を進めていることに関連して、アメリカのブリンケン国務長官は9日、声明を発表し「さらなる核の挑発と透明性の低下をもたらすおそれがある」と指摘しました。
そのうえで「このような措置は逆効果で、核合意の完全な履行に戻るためのわれわれの努力をさらに複雑にするだろう」と述べ、アメリカとイランによる核合意の立て直しに向けた協議がこう着状態に陥る中、先行きに懸念を示しました。
#中東