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FRBが強いる「痛み」
連邦公開市場委員会(FOMC)は26、27両日に開く会合で0.75ポイントの利上げを決定し、今後数カ月の利上げ継続を示唆するとみられる。ただ物価圧力を大幅に緩和するためには、リセッション(景気後退)入りと失業の大幅増は避けられないと指摘する声が増えている。連邦準備制度理事会FRB)元理事のローレンス・マイヤー氏は、米国内総生産(GDP)が来年に0.7ポイント下がり、失業率が5%に上昇し、インフレ率が2024年に当局目標の2%に戻るような景気減速を予想している。

「リセッションではない」
イエレン米財務長官は、米経済が広範なリセッションに陥っている兆しは見られないと述べた。NBCの番組でイエレン氏は「雇用創出ペースがやや減速する可能性が高い」としつつ、「それはリセッションではないだろう。リセッションとは経済が広い範囲で弱くなることだ。現在のところ、そうした状況は目にしていない」と発言。金融当局によるインフレ抑制策については「成功すると見込んでいる」と語り、信頼感を示した。

債券市場は織り込み済み
キャリア40年余りの債券市場ベテランでJPモルガン・アセット・マネジメントの最高投資責任者(CIO)を務めるボブ・マイケル氏は、向こう1年半の米リセッション確率を75%と予想したが、既に相場に織り込み済みだと考えている。同氏は「顧客が債券市場に戻りつつあり、特に社債で顕著だ」と発言。「中央銀行に対する信頼が回復しているためだ」と語った。

ビットコイン底入れか
ビットコイン相場が22日までの1カ月間で約15%上昇したのを受け、投資家は相場が底入れしたかどうか考え始めている。しかし、過去の経験などから多くの投資家は慎重姿勢を崩していない。ミラー・タバクのマット・メイリー氏は「仮想通貨は現在、流動性資産になっているので、米金融当局が引き締めを行っている限り、持続的な上昇は難しいだろう」と述べた。

サル痘「封じ込め可能」
感染が拡大している「サル痘」について、ホワイトハウスのジャー新型コロナウイルス対策調整官は、米国では検査とワクチン接種を通じて「確実に封じ込めが可能だ」と言明した。検査と接種を加速させ、最終的に根絶させることが目標だとしている。23日には世界保健機関(WHO)が、最高度の警戒である「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。

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