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里見女流四冠は、先月27日の対局に勝って直近の公式戦で「10勝以上」かつ「勝率が6割5分以上」の条件などを満たし、プロ棋士への「編入試験」を受験する資格を獲得しました。

その後、試験を受けるかどうか明らかにしていませんでしたが、日本将棋連盟は里見女流四冠から申請があり、受理したと、28日発表しました。

里見女流四冠は島根県出雲市の出身で2011年からは「奨励会」に所属して、女性初の三段になりました。

しかし、プロ棋士として位置づけられる「四段」への昇段は果たせず、4年前、年齢制限のために「奨励会」を退会していました。

一方で、その後も女流タイトル獲得数の歴代最多記録を更新するなど活躍を続け、再びプロ棋士を目指すのか注目されていました。

里見女流四冠は「このたび、棋士編入試験受験申込書を提出致しました。全力を尽くしますので、静かに見守っていただけると幸いです」とコメントしています。

8月以降、四段の棋士との五番勝負を行い、3勝すれば、女性初のプロ棋士が誕生します。

将棋のプロ棋士になるには、原則として日本将棋連盟の「奨励会」に入り、対局で上位の成績を収めて「四段」に昇段する必要があります。

しかし、プロへの道のりは険しく、原則として四段に昇段できるのは半年に2人です。

里見香奈女流四冠も2011年から「奨励会」に所属して、女性初の三段になりましたが、四段昇段は果たせず、年齢制限のために退会しました。

今回、里見女流四冠が受けることになったプロ棋士への編入試験は、16年前の2006年に設けられた制度です。

女流棋士やアマチュアが公式戦でプロ棋士と対局し、直近の対局で「10勝以上」かつ「6割5分以上の勝率」の条件などを満たせば、受験資格を得られます。

この制度が誕生するきっかけとなったのが、当時は会社員でアマチュアの強豪だった瀬川晶司六段(52)の訴えでした。

このときは、プロ棋士を相手に高い勝率をあげていた瀬川さんが、日本将棋連盟にプロ入りを認めてほしいと嘆願書を出して特例で試験が行われ、合格を果たしました。

その後、正式に「編入試験」の制度ができましたが、合格してプロ棋士になったのは、今泉健司さん(48)と、折田翔吾さん(32)の2人だけで、女流棋士が挑戦するのは、里見女流四冠が初めてです。

里見女流四冠は、8月以降、試験官を務める四段の棋士たちと1か月に1回対局し、3勝すれば、これまで男性しかいなかったプロ棋士の世界に、新しい風を吹き込むことになります。

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