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去年3月、名古屋出入国在留管理局の施設で、収容中に体調不良を訴えて亡くなったスリランカ人、ウィシュマ・サンダマリさん(33)の遺族は、国に1億5000万円余りの賠償を求める訴えを名古屋地方裁判所に起こしています。

これまでの裁判で、遺族側は「入管は仮放免を認めず違法に収容を続けたうえ、体調が悪化しても必要な医療を提供しなかった」などと主張しています。

これに対し、国側は20日の裁判で、仮放免を認めなかった対応について「入管法の規定にのっとった適法なもので、収容に耐え難い傷病者だったともいえない」と述べました。

さらに、「施設の医師が体調不良の原因となりうる疾患を想定し、検査や専門医による診察などの対応をしたが、原因となるような所見はなかった。入管の職員が注意義務を尽くさなかったわけではなく、対応は違法ではない」と主張し、訴えを退けるよう求めました。

また、遺族側が求めているウィシュマさんの様子を写した、すべての映像の提出については「極めて長時間の映像すべてを証拠として調べる必要があるとはいえない」と主張しました。

これに対し、ウィシュマさんの2人の妹は「真実を明らかにするためには絶対に必要だ」と訴えました。

裁判のあと、ウィシュマさんの2人の妹が名古屋市内で記者会見しました。

このうちワヨミさんは「収容中の姉を写したビデオを見ることができると思っていたが、出さなかったうえに、出すかどうかもはっきり答えず、時間をむだにしているとしか思えないし、精神的に追い込まれています」と話しました。

また、ポールニマさんは「お姉さんの容体は入院するような状態でした。そうでなかったと入管側がどんな考えで、そう言うのかわかりません。ビデオはどう見ても具合が悪い状態でした」と話しました。

一方、代理人の指宿昭一弁護士は、真相究明のため1年2か月を超えて日本に滞在しているポールニマさんの今後について「入管が来月25日で日本での滞在は終わりだと言っていて、在留資格の切り替えも現時点では認められていません。まだ裁判期日もある中で、非常に不本意な残念なことです。これからでも、特定活動1年の在留資格を出してもらいたい」と訴えました。

#法律

京都の祇園祭のうち、今月24日に行われる後祭の山鉾巡行を前に、およそ200年ぶりに復帰する「鷹山」の組み立てが終わり、20日、試しにひく「曳き初め」が行われました。

京都の※祇園祭の山鉾の1つ「鷹山」は、江戸時代に風水害の影響で損傷して以来、山鉾巡行には参加していませんでしたが、このほど復元され、今月24日の後祭の巡行で196年ぶりに復帰します。

「鷹山」の組み立ては今月16日から始まり、18日には「真松」と呼ばれる山鉾の中心部分の柱を建てる作業が行われました。

そして、20日に組み立てが完成し、京都市中京区の三条通でお披露目され、近所の人など、およそ100人によって「曳き初め」が行われました。

「鷹山」は、高さが17メートルで、お囃子のメンバーが乗ると、重さはおよそ12トンあります。

「鷹山」は途中、同じように「曳き初め」をしていた「北観音山」と交差点で一緒になり、参加者が互いにあいさつを交わしていました。

鷹山保存会の山田純司理事長は「無事に曳き初めを終えられ、感無量です。ただ、復帰だけが目的ではないので、巡行当日は疫病退散などを祈って参加したい」と話していました。

※祇は「ネ」へんに「氏」

#アウトドア#交通