https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

14日の東京外国為替市場は、日本時間の13日夜に発表されたアメリカの先月の消費者物価指数の上昇率が市場の予想を上回ったことで、アメリカで大幅な利上げが続くという見方が広がりました。

このため、円を売って、より利回りが見込めるドルを買う動きが強まり、円相場は一時、2円以上値下がりして、1ドル=144円台後半まで円安ドル高が進みました。

しかし午後になって、日銀が銀行の為替ディーラーなどにドルに対する円の取り引き水準などを尋ねる「レートチェック」を実施したと伝わると、市場介入への警戒感から一転して円を買い戻す動きが広がりました。

午後5時時点の円相場は、13日と比べて1円5銭円安ドル高の、1ドル=143円30銭から33銭でした。

一方、ユーロに対しては、13日と比べて1円22銭円高ユーロ安の、1ユーロ=143円11銭から15銭でした。

ユーロはドルに対して、1ユーロ=0.9986から88ドルでした。

市場関係者は「日銀が『レートチェック』を実施したと伝わったことで市場介入を視野に入れた準備の動きと受け止められ、円を買い戻す動きが広がった。さらに円安が進んだ場合に政府・日銀がどのような対応をとるのかに注目が集まっている」と話しています。

外国為替市場で円安が加速していることについて、鈴木財務大臣は14日夕方、財務省内で記者団に対し「急速な動きは好ましくないと常々申し上げている。ここ数日、かなり激しい動きがあると思うが、トレンドとしては円安に向かっている。政府としても日銀と連携して、高い緊張感をもって市場の動向を見守っていきたい」と述べました。

そのうえで「こういった状況が続くようであれば、市場に対してあらゆる手段を排除せず、やるべきことをやる」と述べ、市場の動きを強くけん制しました。

あらゆる手段に市場介入も含まれるかどうか問われたのに対して、鈴木大臣は「あらゆる手段を排除しないということだから、その理解でよい」と述べ、為替介入に踏み切る選択肢もあるという認識を示しました。

さらに、14日に為替介入を行ったかと問われたのに対して「為替介入があったかどうかについては、予告的にやるものでもなく、コメントしない。しかし、やるときには間髪入れずに瞬時にやる」と述べました。

一方、14日に日銀が金融機関に対して行った「レートチェック」について、鈴木大臣は「あえてコメントしない。報告を受けているかどうかもコメントしない」と述べるにとどまりました。

関係者によりますと日銀は14日、銀行の為替ディーラーなどにドルに対する円の取り引き水準などを尋ねる「レートチェック」を実施したということです。

市場では「レートチェック」は、市場介入を視野に入れた準備の動きとしてとらえられ、政府・日銀が急激な為替レートの変動に対し市場をけん制するねらいがあると受け止められています。

このため14日、円安が急速に進んだことを受けて、政府・日銀が警戒感を一段と高めているという見方が広がっています。

このところの急速な円安をめぐっては、先週8日に財務省金融庁、日銀が臨時の会合を開いて、対応を協議したのに続いて、9日には日銀の黒田総裁が総理大臣官邸で岸田総理大臣と会談したあと「一日に2円も3円も動くのは急激な変化だと思う」と述べ、最近の円安の動きは急激な変化に当たるという認識を示しました。

さらに、14日、鈴木財務大臣や松野官房長官があらゆる措置を排除せず急速な円安に対応する考えを示し、市場の動きを強くけん制していました。

#加谷珪一

#アベノミクス#リフレ#金融政策#円安政

日銀は、金融機関どうしが資金の決済などを行う「日銀ネット」と呼ばれるシステムに不具合が発生し、決済の一部に遅れが出ていると発表しました。

日銀によりますと、14日午前から「日銀ネット」のシステムに不具合が発生し、決済の一部に遅れが出ているということです。

金融機関は「日銀ネット」を使ってさまざまな取り引きを行っていますが、一部の取り引きに関連した情報の送受信について通常より時間がかかっているということです。

日銀は、原因を調査するとともに復旧を急ぐとしていて「ご不便、ご迷惑をおかけしていることをおわびします」とコメントしています。

日銀によりますと、14日午前から「日銀ネット」のシステムに不具合が発生し、決済の一部に遅れが出たということですが、夕方までに不具合は解消し復旧したということです。

金融機関は「日銀ネット」を使ってさまざまな取り引きを行っていますが、一部の取り引きに関連した情報の送受信について通常より時間がかかったということです。

日銀は、不具合の原因は、一部の機器だったとして、機器を交換したところ、復旧したとしています。

日銀は「ご不便、ご迷惑をおかけしたことをおわびします」とコメントしています。