https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

日本が海外との貿易や投資などでどれだけ稼いだかを示すことし8月の経常収支は、589億円の黒字で2か月連続の黒字となりました。ただ黒字額は、去年の同じ月に比べて1兆4416億円、率にして96%減少し、8月としては、比較が可能な1985年以降で最も小さくなりました。

主な要因は輸出から輸入を差し引いた「貿易収支」の赤字です。

原油などの価格上昇で輸入額が去年の同じ月より50%以上増えたことで、貿易収支は2兆4906億円の赤字となりました。

赤字額は去年の同じ月と比べて2兆1000億円余り増えました。
一方、海外の子会社から受け取った配当や利子などの稼ぎを示す「第一次所得収支」は3兆3271億円の黒字となりました。

円安の影響で海外から受け取る配当の円換算の額が増えたことなどが影響しました。

黒字額は1兆円余り増えて1か月の黒字額として過去最大となりましたが、それでも貿易収支の赤字の拡大を補うことができませんでした。

山際経済再生担当大臣は閣議のあとの記者会見で、「エネルギー価格が高騰していることが相当大きく効いていると思う。それも含めて、経済対策では高くなっているものを、ただサポートするだけではなく、1次エネルギーの化石燃料の海外からの購入量を減らす工夫も、合わせてやらなければならない」と述べました。

働く人に3か月前と比べた景気の実感を聞く内閣府景気ウォッチャー調査で、先月の指数は48.4となり、前の月を2.9ポイント上回り2か月連続で改善しました。

業種別でみると、「飲食関連」が56.7と前の月より19.6ポイント高くなったほか、旅行業などの「サービス関連」が50.3と前の月より5.7ポイント上昇しました。

内閣府によりますと新型コロナの新規感染者数の減少で人出や売り上げの回復がみられます。

関東地方のレストランからは「来客1組当たりの人数が増えており団体予約も若干ではあるものの増えてきている」という声が聞かれました。

また、2か月後から3か月後の景気の先行きを聞いた指数は、前の月を0.2ポイント下回って49.2となり、2か月ぶりに低下しました。

近畿地方のスーパーからは「年末にかけて値上げが幅広く実施され、円安の影響もこれから出てくる。客の低価格志向はさらに強まるため厳しい状況が続く」という声があがっています。

こうしたことを受けて内閣府は景気の現状について「持ち直しの動きがみられる」として基調判断を引き上げました。

一方、先行きについては「価格上昇の影響などを懸念しつつも持ち直しへの期待が見られる」としています。

#経済統計

#アベノミクス#リフレ#金融政策#円安政