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24日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は、先週末に比べて417ドル6セント高い3万1499ドル62セントでした。

アメリカでことし12月以降、利上げのペースが鈍るのではないかとの観測が出て景気減速への懸念が和らいでいることに加えて、今週以降に発表される企業業績への期待などから買い注文が増えました。

IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も0.8%の上昇でした。

市場関係者は、「イギリスのトラス首相の後任として、スナク元財務相が25日に首相に就任することになったことを受けて、イギリスの財政運営が安定するとの見方が出たことも株価上昇につながった」と話しています。

ハント財務相留任へ
保守党党首選では、唯一の対立候補だったモーダント下院院内総務が撤退し、スナク氏の勝利が確定した。スナク氏は分裂した保守党や国の団結を「最重要の優先事項」に掲げると表明した。事情に詳しい関係者によると、財務相にはハント氏を留任させる見通し。市場の安定を図り、予定通り31日に財政計画の発表を済ませたい意向だという。スナク氏はヒンズー教徒として英国初の首相となり、42歳での首相就任は過去200年余りで最年少となる。

習路線への懸念
米国に上場している中国株が急落。中国共産党大会で3期目が確定した習近平総書記が、統制強化路線を継続して経済や民間企業の成長を抑制するとの懸念が強まっている。ナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数は24日に過去最大の下げを記録した。エドモン・ドゥ・ロスチャイルド・アセット・マネジメントの包夏東氏は、習総書記に異論を唱える人がほぼおらず習氏が統制を強固にする中で、中国の経済成長は来年以降も低迷するとの懸念があると指摘。「真の降伏の時だ」とした上で、売り局面は始まったばかりかもしれないと述べた。

深刻な逆風
イエレン米財務長官は世界中で経済成長が減速しており、「世界には高インフレという深刻な逆風と試練がもたらされている」と発言。「世界的な動向が市場のボラティリティー上昇につながっていることから、金融セクターを緊密に観察している」と述べた。日本政府が為替市場に再び介入しているとの報道については、コメントを控えた。「介入が行われる場合、以前は日本から確かに通知があった。ボラティリティーに対する懸念からだと理解した」と説明。ただ、新たな介入に関して米財務省はあらためて連絡を受けてはいなかったと続けた。

4カ月連続の縮小
S&Pグローバルが発表した米国の製造業・サービス業合わせた10月の総合購買担当者指数(PMI)速報値は、前月から2.2ポイント低下して47.3。4カ月連続で縮小した。インフレや需要低迷を巡る懸念が見通しへの重しとなった。先行きに関する見方も悪化した。S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフ・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「第4四半期(10-12月)にマイナス成長となるリスクが高まっている一方で、インフレ圧力は根強く高いという経済状況を表している」と指摘した。

短期的には強気
ウォール街で弱気派として特に有名な米モルガン・スタンレーマイケル・ウィルソン氏は、株価が短期的に上昇するとの見方をあらためて示した。同氏が先週示したこの強気には当初、顧客から「疑問の声」が上がっていた。ウィルソン氏は24日付のリポートで、市場がインフレ減速および一時織り込んだよりも低い金利の想定に移行しているとして、株価がじり高に向かうと予想した。同氏によると、債券利回りの低下が次の戦術的な株価上昇を後押しする。「2023年の利益見通しで全面降伏となるが、それまでにまだもう数カ月あると考える」との見方を示した。

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