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いわゆる「袴田事件」の再審・裁判のやり直しに関する協議で、審理を担当している東京高等裁判所の裁判官が11月1日、静岡地方検察庁を訪れ、検察が独自に行っている実験を視察しました。

袴田巌さん(86)は、昭和41年に今の静岡市清水区で一家4人が殺害された事件で死刑が確定しましたが、無実を訴えて再審を求めています。

この審理を担当している東京高等裁判所の大善文男裁判長ら3人の裁判官が、11月1日午後、静岡市静岡地方検察庁を訪れました。

高裁の審理では、事件から1年2か月後にみそタンクから発見された犯人のものとされる衣類についた血痕の色の変化が争われ、弁護側は、1年以上みそに漬かった状態で血液の赤みが残ることはありえず証拠がねつ造されたと主張しています。

一方、検察は去年9月から血痕の付いた布をみそに漬ける実験を行った結果、赤みが残る可能性はあると反論していて、裁判官たちはこの実験の状況を視察しました。

関係者によりますと、視察は1時間余りにおよび、犯人のものとされる衣類が発見されるまでの期間と同じおよそ1年2か月にわたってみそに漬けられた血痕の色の変化を確認するなどしたということです。

今後は、弁護側と検察の双方が12月2日までに最終的な意見書を提出し、再審を認めるかどうか、年度内にも東京高裁の決定が出される見通しです。

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