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北朝鮮は8日、同国のミサイル発射を批判したグテレス国連事務総長の発言について「不公平」との見方を示して反発した。北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。

グテレス氏は4日、このところ相次ぐ北朝鮮のミサイル発射を非難し「これ以上の挑発的な行動を直ちにやめる」よう北朝鮮に求めた。

北朝鮮外務省の国際機関担当次官は談話を出し朝鮮半島情勢がこれほどまで深刻化した原因の一端は、国連事務総長の不公平で偏った言動にある」と非難。ミサイル発射は「米国の軍事的挑発に対応した自衛目的の公正な抵抗」と主張した。

韓国軍は、北朝鮮の核・ミサイルの脅威を想定して、7日から4日間の日程で「太極演習」と呼ばれる定例の指揮所演習を、主にコンピューターを使って行っています。

これについて、北朝鮮は8日、韓国との窓口機関である祖国平和統一委員会のウェブサイトを通じて2つの論評を発表し「コンピューター演習とはいえ、侵略戦争の準備を完成させるのが真の目的だ」などと非難しました。

そのうえで「自分たちの軍事的な妄動がいかなる高い代価を支払うかをはっきりと思い知るだろう」と対抗措置を示唆して韓国側を強くけん制しました。

韓国軍は、アメリカ軍とともに4か月連続で演習や訓練を行っていて、今月5日までは空軍による5年ぶりの大規模訓練を実施するなど、北朝鮮への圧力を強化しています。

これに対し、北朝鮮軍は米韓両軍の大規模訓練に対応するためとして、5日までの4日間「軍事作戦」を行い、弾道ミサイルなど80発以上を発射したと7日発表したばかりで、韓国軍が北朝鮮によるさらなる挑発への警戒を続けています。

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