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テキサス州ダラスの空港で12日、開かれていた航空ショーで、飛行中の「B17」爆撃機と「P63」戦闘機が空中衝突し、2機とも墜落しました。

会場にいた人などによりますと、「B17」爆撃機に「P63」戦闘機が後ろから近づく形でぶつかり、機体がばらばらになって地上で炎上したということです。

2つの航空機は、ともに第2次世界大戦のもので、航空ショーにあわせて飛行したものとみられています。

「B17」には通常4人から5人の乗組員が搭乗し、「P63」には1人のパイロットが搭乗していたということですが、墜落したときにそれぞれ何人が乗っていたのかやけが人など詳しい状況は分かっていません。

事故を受けて、FAA=アメリカ連邦航空局と、NTSB=国家運輸安全委員会が原因の調査を始めています。

ダラス市のジョンソン市長は自身のSNSに、「動画は胸が張り裂けそうだ。きょう、私たちを楽しませ、教育させようと空を飛んだ魂に祈りをさささげる」と投稿しました。

そのうえで、死傷者数はまだ確認されていないとしながらも、観客や地上にいた人でけがした人は報告されていないとしています。

アメリカの中間選挙は開票開始から4日がたつ中、連邦議会の上下両院ともに大勢は依然として判明していません。

こうした中、トランプ前大統領は、自身が支持する共和党の候補者の落選が確実になった州などで不正があったと主張していて、今後新たな混乱が生じることを懸念する声も出ています。

アメリカで8日に行われた連邦議会などの中間選挙について、ABCテレビは、上院では定数100議席のうち、与党・民主党が49議席、野党・共和党が49議席を確保する見通しだと伝えています。

民主党は議長を兼務するハリス副大統領が1票を投じることができることから半数の50議席を確保すれば事実上の多数派となるため、あと1議席で上院の主導権を維持することになります。

残る2州のうち南部ジョージア州は来月、決選投票が行われることから開票作業が続いている西部ネバダ州の勝敗の行方が当面の焦点となっています。

AP通信によりますと、ネバダ州のそれぞれの候補者の得票率は日本時間の13日午前10時現在、推定の開票率が94.7%で、民主党の現職は48.4%、共和党の新人は48.5%と、激しい競り合いとなっています。

一方、下院では、AP通信はこれまでに民主党の201人、共和党の211人の当選が確実になったと伝えていますが、いずれも過半数218議席には届いておらず、開票開始から4日がたつ中、上下両院ともに大勢は依然として判明していません。

こうした中、トランプ前大統領は、自身が支持する共和党上院議員候補の落選が確実になったアリゾナ州について「不正があり、選挙をやり直すべきだ」ソーシャルメディアに投稿するなど、自らが推す候補が敗北した州などで不正があったと主張していて、今後、新たな混乱が生じることを懸念する声も出ています。

今回の選挙では当初の予想よりも野党・共和党が伸び悩み、与党・民主党が善戦していて、その背景の一つとして若い世代の有権者の投票行動があると指摘されています。

若者の政治意識を調査しているタフツ大学の研究所「CIRCLE」の分析によりますと、1990年代半ば以降に生まれたいわゆる「Z世代」を含む18歳から29歳の若年層の投票率は27%と推定され、1994年以降に行われた中間選挙の中では、前回・2018年に次いで2番目に高いということです。

また研究所ではアメリカの複数のメディアが合同で行った出口調査をもとに、若年層が下院議員選挙で投票した候補者の政党について、民主党が63%と共和党の35%を大きく上回ったと分析していて、若年層の票の行方が民主党の善戦を後押ししたとみられます。

若年層の投票率が高かったことについてバイデン大統領は9日の記者会見で「この国の若者たちに感謝したい。2年前と同様に、歴史的な投票数だったと聞いている」と述べ、若年層の選挙への関心の高さを歓迎していました。

アメリカの中間選挙についてABCテレビは、さきほど与党・民主党が議会上院で半数の議席を獲得することが確実となり、主導権を維持する見通しになったと伝えました。

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