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サウジアラビアで9日、中国とアラブ諸国による初めての首脳会議が開かれ、習近平国家主席や中東・アフリカのアラブ諸国の首脳らが出席しました。

中国側の発表によりますと、この中で習主席は「今回の会議は中国とアラブ諸国の歴史における一里塚であり、互いの友好と協力を必ずや、よりよい未来に導くだろう」と述べました。

これに対し、会議の議長を務めたサウジアラビアムハンマド皇太子は「世界がエネルギーと食料の安全保障をめぐる課題に直面する中、協力しあっていくことが重要だ。われわれは経済大国の中国に大きな関心を持っている」と述べ、さまざまな分野で協力関係を拡大していくことを強調しました。

中国は、今回の会議を「建国以来、最大かつ最高のアラブ諸国に対する外交活動」と位置づけて、アラブ諸国との親密ぶりを強調し、この地域で影響力を持つアメリカをけん制した形です。

習主席は2016年以来となる今回のサウジアラビア訪問で、サルマン国王やムハンマド皇太子と会談したのをはじめ、カタールのタミム首長など合わせて10か国以上の首脳らと会談を重ねました。

中国としてはアラブ諸国での存在感を高め、原油の安定供給や、巨大経済圏構想「一帯一路」の推進で協力を取り付けたい思惑があるとみられます。

中国の習近平国家主席は9日、中国と湾岸諸国は石油・ガス貿易の人民元建て決済を行うプラットフォームとして上海石油天然ガス取引所をフル活用すべきと述べた。

中国・湾岸協力会議(GCC)首脳会議で「中国は引き続きGCC諸国から大量の原油を輸入し、液化天然ガス(LNG)の輸入を拡大し、石油・ガスの上流開発、エンジニアリングサービス、貯蔵、輸送、精製における協力を強化し、上海石油天然ガス取引所を石油・ガス貿易の人民元建て決済におけるプラットフォームとしてフル活用する」と表明。金融・投資、技術革新、航空宇宙、言語・文化など今後3─5年の協力分野を提案し、「中国はGCC諸国と金融規制で協力し、GCC諸国企業の中国資本市場への参入を促進し、GCC諸国と共同投資協会を設立し、双方の政府系ファンドが様々な形で協力するのを支援する用意がある」とした。

また、中国は二国間の投資・経済協力メカニズムを構築し、現地通貨スワップ協力を実施し、デジタル通貨協力を深化させるとしたほか、中国とGCC諸国が団結、発展、安全保障を推進するパートナーになることを呼びかけた。

サウジアラビアを訪問中の習近平国家主席は9日、中国・湾岸協力会議(GCC)首脳会議で演説を行い、石油・ガス貿易の人民元建て決済を推進する姿勢を表明した。人民元を国際通貨として確立させ、世界貿易における米ドルの支配的地位に揺さぶりをかけた格好。

習氏の訪問に際し、サウジの事実上の指導者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子はアラブ諸国との一連の「画期的な」首脳会議を開催した。西側各国とのこれまでの歴史的関係を超えたパートナーシップを模索する姿勢を示した。

この日の会談の冒頭、皇太子は「中国との関係が歴史的な新局面」入りすると表明。バイデン米大統領が7月にサウジを訪問した際の控えめな歓迎とは対照的だった。

人権問題やエネルギー政策、ロシアへの対応を巡り米国との関係が冷え込む中、サウジと中国はともに「内政不干渉の原則」に関する強いメッセージを発信した。

米国は中東地域での中国の影響力拡大に神経をとがらせている。

一方、サウジのファイサル外相は9日、サウジはどちらかの側につくことはせず、米中を含む全ての経済大国と協力すると語った。

サウジと中国は複数の戦略的・経済的パートナーシップ協定に署名した。アナリストによると、中国企業が技術やインフラ部門に進出しているものの、軸足は当面、エネルギー問題に置かれる見通し。

アラブ湾岸諸国研究所(ワシントン)の上級研究員、ロバート・モギルニッキ氏はロイターに対し「エネルギー関連が今後も関係の中心に据えられるだろう。またハイテク技術面でも協力が進み、米国からはおなじみの懸念が示されることになるだろう」と述べた。

今回の合意には中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)との覚書が含まれている。中国企業の技術使用に伴う安全保障上のリスクについて米国と湾岸諸国が懸念しているにもかかわらず、サウジは国内都市でのクラウドコンピューティングおよびハイテク複合施設の建設についてファーウェイと合意した。

サウジと湾岸諸国は、中国との石油取引を制限し、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の一員であるロシアとも関係を断つよう、米国からの圧力を受けてきた。世界秩序が二極化する中、経済と安全保障上の両方を視野に入れたかじ取りを迫られている。

こうした点を踏まえ、両国は共同声明で、世界石油市場の安定とエネルギー協力の重要性を再確認するほか、石油以外の面でも貿易の促進や原子力の平和的協力の強化に努めるとした。

習氏は、中国は今後も湾岸諸国から大量の石油を輸入し続け、液化天然ガスの輸入を拡大する方針を表明。石油・ガスの上流開発でも一段の協力を進めるパートナーだと述べた。

サウジアラビアのファイサル外相は9日、前日に実施された米国とロシアの囚人交換について、サウジのムハンマド皇太子が「個人的に仲介」したと述べた。

ファイサル外相はリヤドで記者団に対し「ムハンマド皇太子の個人的な努力と介入があったと認識している」と述べた。

また、中国の習近平国家主席訪問時の記者会見で、サウジはどちらかの側につくことはせず、米中を含む全ての経済大国と協力すると語った。

米国とロシアは8日、ロシアで服役中だった米女子プロバスケットボールリーグ(WNBA)のブリトニー・グライナー選手と、米国で服役中だったロシアの武器密輸業者ビクトル・ボウト受刑者の囚人交換を実施。米国は協議は米ロ間で実施され、仲介はなかったとしている。

習近平の中国は、鄧小平路線に象徴される改革開放路線、プラグマティズム路線と完全に決別した。改革時代の終わりの儀式を司ったのが第20回党大会だった。マルクス・レーニン主義の信奉者である習の台頭はイデオロギー的指導者の世界舞台における復活を意味する。共産党による政治・社会の統制時代へ回帰し、中国における少数意見や個人の自由のための空間は小さくなっていくだろう。経済政策も市場経済路線から国家主義的アプローチへ戻され、国際的現状を変化させることを目的とする、ますます強硬な外交・安全保障政策が模索されるようになる。考えるべきは、この計画が成功するのか、それとも、このビジョンに抵抗する政治的反動が内外で引き起こされるかだろう。

#反中国#対中露戦#習近平伏魔殿体制=旧体制

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