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トルコでは2019年に最大都市イスタンブール市長選挙がやり直しとなった際などにイマムオール市長が公の場で選挙管理委員をののしったとして、侮辱罪に問われていました。

トルコの裁判所は14日「メディアの前で公に侮辱した」などとして、市長に禁錮2年7か月と政治活動を禁止する判決を言い渡しました。

イマムオール氏は最大野党、共和人民党に所属していて、来年の大統領選挙では、エルドアン大統領に対抗する野党側の有力候補のひとりとみなされていました。

イマムオール氏は判決を不服として、控訴する方針です。

判決を受けてイスタンブール市役所前には多くの支持者が集まり、このうち18歳の女性は「判決が正しくないことは誰の目にも明らかです。法治国家ではこんなことは起こらない」と話していました。

また58歳の女性は「法と正義が踏みにじられた日だ。イマムオール氏を刑務所には入れさせない」と不満をあらわにしていました。

イランではことし9月、スカーフのかぶり方が不適切だとして警察に逮捕された女性が死亡したことをめぐり、政権に抗議するデモが続き、人権団体は多数のデモの参加者が治安当局によって殺害されたとしています。

国連ではアメリカが決議案を提出し、イラン政府が女性の権利を抑圧しているとして深刻な懸念を示したうえで、女性の権利向上を話し合う国連の「女性の地位委員会」のメンバーからイランを排除するよう求めています。

国連の経済社会理事会で14日、決議案の採決が行われた結果、
▽欧米や日本など29か国が賛成、
▽ロシアや中国など8か国が反対、
▽インドなど16か国が棄権し、
賛成多数で採択されました。

これによってイランは、2026年まで委員会のメンバーから外れることになりました。

採択の後、アメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使は「イランのすべての女性と自由のためにわれわれは立ち上がった。イランがメンバーでは委員会の活動が損なわれ、信用が傷つけられる」と述べ、イランの行動を止めるため今後も圧力をかけ続けると強調しました。

一方、イランの代表は「根拠のないねつ造された主張だ」と反発しアメリカを非難しました。

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