フィジー首相、治安維持で軍を投入 総選挙で混乱と主張 https://t.co/k8l3MLMj1Z
— ロイター (@ReutersJapan) 2022年12月22日
南太平洋フィジーのバイニマラマ首相は22日、法と秩序を守るため、国軍が警察を支援すると表明した。
先週の総選挙で過半数を確保した政党がなく、人種間の対立に対する懸念が高まっているため、軍を配備したと説明している。
野党3党は連立で過半数議席を確保したと表明、人民連盟のランブカ元首相を首相に擁立することで合意した。バイニマラマ首相率いる与党フィジーファーストは敗北を認めていない。
バイニマラマ氏はフェイスブックに掲載した声明で、総選挙後にインド系住民が暴行を受けているとの報告があると主張、軍を配備したと表明した。野党は暴行の報告を疑問視し、証拠を示すよう訴えている。
ツイッターには「自分は完全に安全だと感じている」とのインド系住民の投稿が寄せられている。
バイニマラマ氏は、2006年にクーデターで全権を掌握。14年と18年の民主選挙で勝利し、16年間、首相を務めている。
フィジーでは過去に複数のクーデターが起きており、ランブカ元首相もクーデターを起こした。
ランブカ氏は「法を尊重し、政治のプロセスを妨げることなく継続すべきだ」とツイッターに投稿した。
地元メディアのフィジー・ビレッジによると、カトニベレ大統領は来年1月2日までに議会を招集する。新首相は議会で行う投票で50%以上の議員の支持を獲得する必要がある。