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菅前総理大臣は日本時間の10日夜、訪問先のベトナムで記者団の取材に応じました。

この中で「政治家は国民の負託を受けて出てきているので、みずからの理念や政策よりも派閥の意向を優先するようなことはすべきでない。いまは、国民の声が政治に届きにくくなっている」と懸念を示しました。

そして、岸田政権と派閥の関係について問われ「総理大臣は国民全体の先頭に立って汗を流す立場にある。歴代の総理大臣の多くは所属する派閥を出て務めていたのではないか」と述べ、岸田総理大臣が派閥の会長を続けていることに苦言を呈しました。

また、少子化対策を充実させるための財源については「少子化対策は極めて重要だと思うが、消費税を増税してやるということは全く考えていない」と述べました。

自民党の菅前総理大臣は10日、記者団に「歴代の総理大臣の多くは所属する派閥を出て務めていたのではないか」と述べ、岸田総理大臣が派閥の会長を続けていることに苦言を呈しました。

これについて、自民党の世耕参議院幹事長は記者会見で「私が岸田政権で役員会のメンバーとして仕事をする中で、岸田総理大臣が派閥色を露骨に出して仕事をしたことは全くなかったと思っている」と述べました。

そのうえで、派閥を離脱するかどうかについては「岸田総理大臣自身がよく判断されればいい」と述べました。

自民党の総理大臣は、在任中は派閥と距離を置くことが最近は通例となっていて、安倍元総理大臣は派閥を離脱したほか、麻生副総裁は派閥での活動を控えていました。

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