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去年12月の就任後初めてフィリピンを訪れている中国の秦剛外相は22日、首都マニラでマナロ外相と会談しました。

会談の冒頭、マナロ外相は「南シナ海では、フィリピン国民、とりわけ漁業者の生活の糧と安心が損なわれている」と述べ、領有権をめぐって中国と対立が続く南シナ海の問題について、効果的な管理方法をともに探りたいとする考えを示しました。

これに対し、秦外相は南シナ海には言及せず、「中国はフィリピンとともに意見の相違を適切に処理し、両国と国民により多くの利益がもたらされることを望む」と述べ、経済分野をはじめとして関係強化をさらに進める姿勢を示しました。

フィリピンは今月11日、アメリカとの間で7年ぶりに外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2プラス2」を行ったほか、来月にはマルコス大統領がアメリカを訪れバイデン大統領と会談するなど、南シナ海で軍事的な活動を活発化させる中国を念頭に安全保障面での連携を強めています。

中国としては、経済協力をてこにフィリピンをみずからの側に引き寄せたいねらいがあるとみられます。

#中比(秦剛外相・訪問)

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#中比(南シナ海・レーザー照射)

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#東南アジア