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社会的に注目された少年事件や民事裁判などの記録が各地の裁判所で廃棄されていた問題で、大分地方裁判所が永久的に保存すると指定していた6件の民事裁判の記録を「保存期間の満了」を理由に廃棄していたことがNHKが行った情報公開請求でわかりました。専門家は「十分確認もせずに事務的に片づけられていたと思わざるをえない」と指摘しています。

大分地方裁判所では、県立高校の男子生徒が部活動中に倒れて亡くなった事故をめぐる裁判など、永久的に保存する「特別保存」に指定していた民事裁判の記録6件が廃棄されていたことが明らかになっています。

これについてNHK大分地裁に情報公開請求を行ったところ、特別保存の状況や廃棄の経緯に関する文書が開示されました。

それによりますと、6件の記録は令和2年12月に「特別保存」に指定されましたが、1年あまりたった去年1月、「保存期間が満了した」という理由で廃棄を求める上申が出され、2月にほかの裁判記録と一緒に細断処理されていたことがわかりました。

廃棄する記録をまとめた目録には保存期間が終了したほかの裁判記録とともにこの6件が掲載されていて、「特別保存」であることが見落とされていた可能性がうかがえます。

裁判記録の取り扱いに詳しいジャーナリストの江川紹子さんは、「目録や保管場所を分けるなど誤って捨てないための措置がとられていなかった可能性がある。十分確認もせずに事務的に片づけられていたと思わざるをえない」と指摘しています。

最高裁判所大分地裁のケースも含め廃棄の経緯などを調査していて、近く報告書を公表し、再発防止策を講じることにしています。

事故で息子を亡くした遺族は

廃棄された6件には、平成21年に大分県立竹田高校で男子生徒が剣道の部活動中に熱中症で倒れて亡くなった事故について県の責任を認めた裁判の記録も含まれていました。

事故で亡くなった工藤剣太さんの母親の奈美さんは、特別保存された裁判記録が「保存期間の満了」を理由に廃棄されたことについて「『裁判記録を廃棄した』と一行くらいの文章で書かれているが、その記録の中には言葉にはできないくらいの苦労があった。重要な資料と認識されていなかったことに強い憤りを感じている」と裁判所の対応への不信感を口にしました。

父親の英士さんは「ただの流れ作業で記録を廃棄しており、特別保存の指定も何も意味をなしていない。原告と被告の双方が持っている記録をもとに復元したうえでデジタル化して保管してほしい」と話し、徹底した原因究明に基づいた再発防止を強く訴えました。

大分地裁「回答は差し控えたい」

特別保存された裁判記録を「保存期間の満了」を理由に廃棄していたことについて大分地方裁判所NHKの取材に対し、「事件記録の保存、廃棄の経緯に関しては、最高裁において有識者委員会の意見を聞きながら、調査が行われているところであり、回答は差し控えたい」とコメントしています。

その上で「特別保存としていた記録を廃棄していたことについては管理に問題があったもので、大変遺憾であり、今後、最高裁による調査結果も踏まえて適切に対応していきたい」としています。

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#法律(裁判記録廃棄)