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北朝鮮国防省は、10日、国営の朝鮮中央通信を通じて報道官の談話を発表し、アメリカ軍の偵察機が、9日まで8日間、日本海朝鮮半島西側の黄海の上空を飛行し、複数回にわたり、北朝鮮の領空を侵犯したと主張しました。

談話では、アメリカがことし、軍事境界線付近などに偵察機を相次いで飛行させていると非難した上で「領空まで無断で侵犯するアメリカの挑発的な空中スパイ行為は必ず代価を支払うことになる」と強調しています。

また、日本海上空でアメリカ空軍の偵察機が撃墜される衝撃的な事件が起きないという保証はどこにもない」として、偵察機を撃墜する可能性にも言及し、アメリカに飛行の中止を要求しています。

北朝鮮は、アメリカに勝利したと位置づける朝鮮戦争の休戦協定の締結から今月27日で70年となるのを前に、対決姿勢を鮮明にしていて、談話を通じてアメリカをけん制するねらいがあるとみられます。

韓国軍「領空侵犯の主張 事実ではない」

北朝鮮国防省の談話について韓国軍はアメリカの朝鮮半島周辺の飛行は通常の偵察活動であり、領空を侵犯したという主張は事実ではない」として、談話の内容を否定しました。

その上で北朝鮮に対して「このような虚偽の主張で緊張を高める行為を中断するよう厳重に求める」としています。

#米朝(米軍偵察機・領空侵犯)

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