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韓国のユン・ソンニョル大統領は中国の李強首相と会談し、北朝鮮の核問題などに言及し、中国には国連安全保障理事会常任理事国として「平和のとりでの役割を果たしてほしい」と述べました。

ユン大統領は26日、日中韓首脳会議に出席するためソウルを訪れている李強首相とおよそ1時間会談しました。

冒頭、ユン大統領は「両国がこれまでさまざまな難関を共に克服して互いの発展と成長に寄与してきたように、こんにちの複合的な危機の中でも協力を強化していきたい」と呼びかけました。

李首相は「国交樹立から30年あまり、両国の経済貿易協力は豊かな成果をあげてきた。引き続き信頼できる友好的な隣国として、互いに成果をあげるパートナーとなるよう努力していきたい」と述べました。

中韓両政府によりますと、会談では中韓FTA自由貿易協定の拡大に向けた交渉再開で一致したほか、高官級による「外交安保対話」を立ち上げることなどで合意したということです。

また韓国大統領府の高官によりますと、ユン大統領は北朝鮮の核問題や北朝鮮とロシアの軍事協力について言及し、中国には国連安全保障理事会常任理事国として「平和のとりでの役割を果たしてほしい」と述べたということです。

一方、この高官は記者団に対して、北朝鮮による軍事偵察衛星の打ち上げについて「差し迫っている」と述べました。

#中韓(首脳会談・李強首相)

北朝鮮は、アメリカ軍と韓国軍の動向を非難する国防次官の談話を発表したうえで、軍の最高指導部が「攻勢的な対応」を取るよう指示したと明らかにし、米韓両国への対抗姿勢を鮮明にしました。

北朝鮮のキム・ガンイル国防次官は国営の朝鮮中央通信を通じて談話を発表し、この中で、米韓両軍が連日、偵察機を飛行させているとして「空中スパイ行為であり、わが国の主権を侵害している」と反発しました。

また、韓国軍が警戒活動と称して海上の境界線を侵犯していると主張し、「もし海上で何らかの事件が発生した場合、すべての責任はわが国の海上主権を侵害した大韓民国が負うことになる」と強調しました。

そのうえで軍の最高指導部が、「敵の挑発的な行動に攻勢的な対応」を取るよう指示したとしています。

また韓国側から北朝鮮側にビラなどが飛ばされていると非難し、韓国側に対抗してビラを散布する考えも示しました。

今回の談話について韓国メディアは、北朝鮮情勢についても話し合われる見通しの日中韓3か国の首脳会議が27日に開かれるのを前に、米韓両国への非難を強めているという見方を伝えています。

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#朝鮮半島